播州 '13.2.3 晴
グリーンエコー笠形-オウエン滝-篇妙ノ滝-笠ノ丸分岐-笠形山-鹿ケ原-蓬莱岩-仙人滝-瀬加 |
氷結の篇妙の滝で知られる滝見物を期待して山友会へ参加してきました。しかしながら直前より日本列島が異常気象の中となってしまい、東京でも20度となるなど4月下旬の気温です。今回の山は播州富士とも呼ばれている笠形山で春の陽気でした。滝の氷結はおろか、足元にも雪のかけらも見られません。12月の参加申し込み時点では、2月上旬の笠形山なら、うまくいけばスノーシューも楽しめるのではとの思いでしたが、アイゼンウォークすら無理でした。
結局暖かすぎて、山頂からの展望もそんなに遠望もききません。せっかく15年ぶりにはるばる笠形山へやってきたというのに、やるせない気持ちとなったのでした。しかし、ただひとつうれしい発見は山頂北東斜面へアカヤシオ?の咲くことが分かったことでした。この頂でのアカヤシオですが、どうやらアケボノツツジ咲くとの報もあって、どちらの種なのかの花や葉の同定ができそうな時期にも再訪してみたくなりました。
さて、その両者の相違点等についてふれてみましょう。ツツジ科ツツジ属である両者はまず色合いが淡紅紫色であり、多数あるツツジの仲間のなかでも色合いが独特なのを見れば概ね判明が可能でしょうか。しかし、最終的にはルーペでの確認も必要となりそうですが、詳細な相違点を次により比較してみましょう。なお、具体的な下記表記は山渓の「樹に咲く花」などを参照させていただきました。
アカヤシオ | アケボノツツジ | |
1.分布 | 福島県~三重県の太平洋側の山地で岩の多い斜面や尾根筋 | 本州の紀伊半島と四国で山地の岩場や疎林内 |
2.観察ポイント | 赤城山・両神山・古峰ケ原・鳴虫山・岩岳山・荒船山 | 石鎚山・高知と愛媛の県境の篠山 |
3.冬芽 | 花芽紡錘形で葉芽小さい、葉痕ハート形、維管束痕1個 | 花芽紡錘形、芽鱗茶褐色のふち白い毛、葉痕半円形、維管束痕1個 |
4.葉 | 5個輪生し、ふちに長い毛、裏面主脈基部短毛、葉柄3~5mmで長毛 | 5個輪生し、ふちに長い毛、裏面主脈基部白い軟毛、葉柄2~5mmで長毛 |
5.花 | 4~5月、葉の点開前に開花し枝先に1^2個つく。花冠5~6cm | 4~5月、葉の点開前に開花し枝先に1^2個つく。花冠5cm |
花柱と子房は無毛。雄しべ10個あり、上側5個短く、下の5個は長い。 | 花柱と子房は無毛。雄しべ10個あり、5個短く、5個は長い。 | |
短い花糸基部開出毛、長い方は少ない。雌しべ無毛、花柄1~1.5cmで長い腺毛あり | 短い花糸基部毛密生し、長い雄しべ無毛。雌しべ無毛。花柄1~1.5cmで無毛 | |
6.果実 | 長さ1.5cm~2.5cmで円柱形でアケボノツツジよりやや大きい | 長さ1~1.6cmとやや小さく、卵状長楕円形 |
7.樹皮 | 灰黒色から灰褐色でなめらか | 灰褐色または 灰黒色で古くなると褐色を帯び、赤松の樹皮によく似る。 |
以上のような区分点から撮影した現時点で同定をしてみようと思います。はたしてアカヤシオかアケボノツツジか・・・コメントは画像クリックでご覧ください。
結論として上の画像では同定はほとんど無理のような気がします。やっぱり、区分点のはっきりしている開花期の花冠内の様子である花柱、子房や花糸などの毛の有無等の確認をするのも当然なのですが、画像の上の相違点表の中で表記のように、一番の違いは「花柄の毛の有無」が分かり易いようです。また、冬芽における葉痕の形もしっかり確認できれば同定がはっきりすることでしょう。いずれこの花そのものをしっかりと観察したいものです。
さて、山歩きにうつりましょう。
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氷瀑悲し篇妙の滝 |
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笠形山 1等三角点939.4m 山頂直下のアカヤシオと思われる枝が切り 倒されているが、展望重視の考えや如何に? |
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滝巡りの道を行きましょう。 (9:35) |
まずはオウネン滝ですが、流れの元気さは今回のコース 一番でした。(9:52) |
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続いてお目当ての篇妙の滝でしたが、残念ながらただの岩場 からの細い流れがかすかでした。足元やや悪し・・(10:05~20) |
滝から尾根への急な鉄階段を登ります。日陰交じりで 分かりづらいですね~(10:23) |
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四阿もある五合目の水辺広場あたりは雰囲気のよいところ、 すぐに左に岩盤を舐める流れを見ながら、緩やかに 登りましょう。(10:55) |
杉やヒノキの植林帯の中をしばらく歩くと小さな谷筋から細い 水の流れを越えて40分ほども歩けば稜線分岐となります。 (11:35) |
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笠形山山頂到着ですが、狭い山頂で腰を下ろすところ探しに 大変でした。(12:02~50) 多くの登山者が次々到着で賑やかとなっています。昼食が 楽しい~♪ 頂の周りを見下ろせばアカヤシオらしき木々が切り倒され ていますが、これほどきれいに切ってしまうことはないでしょう。 希少な花のアカヤシオでしょう。限られたところでしか咲かない 樹木なのに長年たってようやく咲かすことのできるような樹種 であることを自然を楽しむ方々なら、もっと知るべきではない でしょうか・・・。 |
北へは千ケ峰も見えています。それに段ケ峰、白岩山、 明神山に七種山なども見えました。 たしかに展望はよくなっていますが、山頂の木々を切り倒す ことはやめるべきと考えますが・・・ |
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山頂を辞して仙人滝コースへ下山しましょう。 まずは笠の丸の小ピークで、笠形山を振り返ります。 (13:04~15) このピーク下には笠形神社コースの分岐があり、 そこを右へ広場のような笹や樹木の立つ鹿ケ原を歩き ましょう。 |
壊れかけている四阿が768ピークにあって、すぐ下の尾根 を道標に従って南へ直角に降りましょう。 でもこれより道は激下りで難路となりますが、20分あまりで 蓬莱岩でした。眼下にはこれから下山予定の瀬加集落も 見えています。(13:45~55) |
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その蓬莱岩は狭くロープを手にハイポーズ・・・ おっと注意!、滑落すれば終わりですよ~ もちろん、この画像が世界中に流れることを 本人さんたちに了解もらっています。(笑) |
細い巻き道をどんどん降りましょう、でも結構歩き難かった ような方もあってそれなりに時間を要します。 やや平たいあたりに炭焼き釜跡と標示もありまして・・(14:17) |
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なかなかの道を降りて流れのほとんどない仙人の滝でした。 雨乞い祈願のために領内の百姓1000人を参拝させたこと から仙人滝となったらしいが、滝そのものはやや寂しい。 ほんとうに滝の長さは35mもあるのでしょうか・・? |
滝の後も道は相当のガレ続き、本日一番の難路が続きます。 やっ、林道が大崩落しているではないですか・・ そして林道が・・というところにはこのミツマタ(ジンチョウゲ科)が 多く植栽されていました。(14:40) この種は中国からヒマラヤの原産で、日本へは室町時代に 渡来したようです。製紙原料として栽培されていたものが、 野生化しているものもあります。 |
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この辺りまで来れば荒れた林道もどうにか歩けるように なりますが、まだその歩きは長い・・・ |
道が舗装されたなと見ると出来上がったばかりの堰堤が君臨 していました。簡易舗装の道はどうやら堰堤工事のための ようです。(15:00) この後、半時間ほど歩けば林道ゲート、すぐに瀬加集落で、 マイクロが待ってくれていました。(15:30~45) そしてバスですぐのかさがた温泉せせらぎの湯で汗を流して 帰りましょう。(15:55~16:40) みなさまお疲れ様でした。 |
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本日の軌跡は↓のとうりです。
細川尾根から武奈ケ岳 山門湿原から東ケ谷山 キタダカ道から蓬莱山 摺鉢山 神爾谷から北比良峠 猪ケ谷から愛宕山 有馬四十八滝巡りから白水山 長峰山北東尾根から山羊戸渡 神爾谷から武奈ケ岳