六甲  長峰山北東尾根から山羊戸渡 '13.2.25 晴のち曇り

 長峰山から西谷へ伸びる北東への猛烈な急登の尾根がありますが、現在ほとんど踏み跡薄かったりなかったりで藪漕ぎ状態の道が続いています。もちろんここを登る人は無いに等しいでしょう。そこをもう少しなんとか歩けるようにしようと出かけます。
 しかし、この尾根はなかなかの急坂が続き、上に行くに従い次第にわずかではありますが、小さな岩交じり箇所多数であったりで登るには相当の力も試されるのです。それがまた面白いのではと今回は整備登山としました。

 まずは六甲ケーブル下からその取りつけ地あたりの様子をご覧いただきましょう。
 

 なお、特に注意していただきたい点ですが、画像3枚目の右の沢付近にイノシシの罠が仕掛けられているのを発見しました。私は行く前に2/23に歩いた方のHPで見ていた情報のために手で触ることなく、怪我はせずに済みました。
 今後行かれる方はアルミ製と思われる金具が落葉にまみれて転がっていますので、何だろうと手で触ったり、足で蹴ったりは絶対に触らないようにお気をつけください。(二日前の2/23歩かれた方の発見された場所が今回の場所より若干上方のように書かれていましたが、今回はその標示箇所より下の誰もが歩く道沿いにころがっていました。)

 もっとも整備登山といっても自然環境を十分意識した全くか細い道であります。ほとんど鹿と思われる獣道らしき踏み跡を利用しながら枯れ木や倒木を片づけたり、歩くに邪魔している枝などを刈落としていくのです。ザックは背負ったままでの前進であったり、時には勾配のきつい箇所は空身での鋸の出番もあちこちに出てきます。20mほど済ませてまたザック回収に降りて登りかえすの繰り返しです。
 そこそこ上がって振り返ると六甲ドライブウエーが見えてくるようになると、少ない緩やか地にはホッとし、また上を見上げると岩の交じるような急坂が出てくるなどでウンザリしながら、なかなかの登り道の連続でした。

 そしてようやく笹の背丈が高くなってきだすと、そろそろ長峰山が近くなったことを教えてくれます。さすがに笹の刈込はしなくて済むほど獣道が伸びてくれています。大きな倒木がその踏み跡を遮っていますが、さすがにデカすぎてその倒木には手に負えません。そんな場合は歩きやすい所を探して回り道を考えます。

 このような繰り返しの歩きでしたが、比較的若いクヌギの3本立つ所の笹道をかき分けると、そこはなんと長峰山への一般道に飛び出たのでした。この道を見てへ~、雑草の生えた田舎のローカル線の線路からいきなり新幹線に変わったような気持ちになり、思わずプッと吹き出してしまいました。

 この飛び出し口から右に5分で長峰山山頂でした。岩石累々の山頂には可愛い4等三角点が埋まっているのですが、ここでようやく休憩としましょう。下の西谷と都賀谷合流地から登れば、普通の歩きであれば1時間ほどでしょうが、今回は3時間半も要するほど整備行となりました。お蔭で、これによりほとんどルーファンも必要なく単独で歩けば4~50分で長峰山へ辿れることでしょう。

 腕を覗くと昼でしたが、大休止は穂高湖でしようと思っていましたから5分ばかり回りの展望を見てから前進です。そして立派なトイレのある杣谷峠への間も小さアップダウンありで、さすがに腕や腰を歩く以外に十分すぎるほども使いすぎたために、もうヘトヘト状態となっていました。(笑)

 実のところは予定として穂高湖で昼食後にシェール槍まで踏んでから山羊戸渡を下山のつもりだったのですが、あっさり諦めてゴートリッジの尾根降りだけに変更です。そうと決まれば穂高湖の桟橋で、薄らと氷貼る水面が広がるほどの冷気の中で、目の前のシェール槍を眺めながらの大休止としましょう。
 食事を広げながら目の前のその山頂には二人の姿が見え、静寂の中ではかすかな二人の話声らしきものも聞こえるほどでした。でも我が身はさすがにあたりの寒気には勝てません。半時間もしないで腰をあげるほどでした。

 また杣谷峠から滑落注意の看板の立つ急登の坂を上がって、三叉路の看板地を今度は神戸市立自然の家方向へ左折します。すぐにこれから歩く尾根のピークも樹間に頭を見せてくれます。そしてまたT字路ですが、左下の山の家の建物を見て反対の右へ下り、すぐ左に「もどれ!!」と立つ看板を無視して下る尾根に取りつきます。いよいよ山羊戸渡です。

 この尾根は比較的細く、岩場や急坂の登り降りが随所に出てくる楽しい歩きができることは、2年前に歩いていますので承知していました。そんなことからのんきに、岩場だ、巻き道だ、激き降りだと歩けました。でも二度目ですから、そう最初ほどの感動は湧きません。はっきりいえばどうってことはありません。スリップさえ気をつければ大丈夫でしょう。

 ただ一つ気をつける場所としては、下山時最初に出てくるこの尾根の最高ピーク地点630Pに上がると、以前には登りも降りにも、それぞれいろいろなテープで標示があったのですが今ではまったくマーキングは皆無です。
 そのようなことから地形上も登ってすぐに山頂が右側(南)に伸びていますから、ついそちらに進みかねません。進すんでも崖で道はありませんから大丈夫ですが、要するに登った側に松の大木があり、右へ行かずに、すぐ目の前の木肌が黒々としてぼろぼろの二又のオオバヤシャブシの左方向(東)へ降りて行くことでしょうか。

 しかし、コース全体的には、今回歩いてみて気がついたのは岩へペンキで赤や緑色での○標示は見えるのですが、以前それなりにあったテープ類はすべて取り外されてなくなっています。でも尾根芯さえ外さなければ巻き道などの踏み跡もしっかりついていますので問題はないと思われます。

 私は今回も降りに使いましたので、杣谷峠から上がって最初の三叉路の「これより先神戸市立自然の家」の看板地から下の西谷と都賀谷の合流地にある、いわゆる山羊戸渡の登山口まで40分で下山でした。そしてほとんどの方はこのコースを登りに使っておられるように見受けますが、その方達のHPでこの尾根を登った時間はおよそ1時半ほど要しているようです。このように降りと登りの時間差から判断していただければ相当の急登の尾根であることがお分かりいただけるものと思います。

 さぁ、今度は最終章として山羊戸渡を登り、上ではほぼ10年ぶりのシェール槍と穂高山を踏んだ後に、長峰山から北東尾根を降ることとしましょう。でも花は期待できないことから、やるのは紅葉目当ての時期となるのでしょうか。?・・・
 どうです、我こそはと思われる方は是非このコースどりで歩かれてみては如何でしょうか・・・、もちろん怪我のないように自己責任で十分ご注意なさってお願いいたします。

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