比良八幡谷右岸尾根からの釣瓶岳’14.3.2 曇り

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 天気回復の予報により比良へ向かいましたが、残念ながらほとんど一日雲とれず、展望に泣く比良詣でとなってしまいました。でも風はほとんどない暖かい一日で寒さに弱いわが身にとってはありがたい日でもありました。それに細川を起点とした周回コースで、ルート的にもまったく人に出会うことのない静かな山歩きが楽しめました。

 まずは八幡谷右岸尾根ですがこちらは初コースでした。細川休憩所に車を置いてスタートです。それにしても最初の方での超急登にやられましたが、雪も消えていためになんとか50分ほどで急勾配部分を上がることができました。

 それでも途中あたりから次第に残雪が出てスノーシューをつけます。そして雪を選んで進めば少しずつ傾斜も緩やかとなって、さらにしっかりとした古道までも現れ、713Pあたりの松の木の森あたりからはようやく写真も撮れる余裕が出てきたのでした。

 そしてあたりが真っ白な状態の小ピークに2時間10分で上がった縦走路出合でした。もっとも南方向の武奈方面もまったく何も見えません。一息いれて反対の北への釣瓶岳へ雪庇を意識しながら、藪状態を潜り抜けましょう。この縦走路では一人分でしょうか、ワカンの古いトレースが残っていました。

 釣瓶岳(10:30~35)は霧の中です。そして東へのナガオ尾根を降ります。この尾根にも薄らとトレースらしき跡も残っていました。自然林ばかりの雰囲気最高の尾根歩きが楽しめるのですが、釣瓶岳から広谷へ降りた川沿いまででも40分ほどでした。いかんせん、このナガオもやや短く物足りません。今回は広谷の谷筋へ降りましょうと、降りた目の前、川向かいには広谷小屋というあのドギツイ黄色い、自然の中ではアンマッチの小屋前でした。

             
釣瓶岳1098m     ナガオの稜線    細い谷より広谷へ    広谷小屋前の広場へ降り

 ここでゆったりと昼食(11:14~58)としましょう。しかし、食後のこの後の谷筋では二度の渡渉が待ち受けていたのでした。なんとかポシャンもなく前進です。そして普段の夏道ルートでは見かけないきれいな山小屋がぽつねんと建っていました。これはどうやら同志社高校山岳部OBにより2000年に建てられたというスゲハラ小屋のようでした。

             
 二回目の渡渉地    サラサドウダン?の果実    ナツツバキの木肌はきれい    前方にスゲハラ小屋が

 結局我らは谷を詰めたために、その後は急な斜面を上がって細川越北である小ピーク北の縦走路に取りついたようでした。結構な雪庇を見ながら、武奈への北陵を目指しましょう。そして40分で武奈ケ岳1214m.4m(13:24~30)でした。

             
 小ピーク北の縦走路へ上がり    稜線は雪庇だらけ    どこまでも真っ白    これが山ガールだ!

 こんな遅い山頂は初めてでしたし、また天候もすぐれない日でもあったのですが、15人くらいはいたでしょうか、ここで今日初めて山人の姿に出会いました。まったくの無展望で早々に辞してバックし、細川尾根を降りましょう。シューやツボ足の踏み跡が乱れています。

 二又ブナの古木すぐ下の倒木枯れ木あたりでシューを外してツボ足に変更です。コシアブラが松の木に絡みつく”抱擁の木”(笑)といっている地まで降りれば、すぐ下が706Pの平坦地で一本です。そしてすぐで杉や檜の植林帯下には雪も消え、直登道と巻道分岐となる標高530mあたりまで降りてきました。

         
 二又ブナの古木    倒木枯れ木   抱擁の木 (笑)

 ところが、どうしたことでしょうか、何度か登り降りしている巻道下山予定が、ぼんやりしていたのでしょうか、直登ルートを下山してしまい、メンバーのみなさんに迷惑をかけてしまいました。でもなにわともあれ、お墓より集落側の細川バス停よりに無事下山でした。
 本日は細川休憩所を7:50ころ歩き始めて15:20に帰ってきたほぼ7時間半の歩きで、内容的には上ったり降りたり、また上がったり降りたりの繰り返しで、やや中級の山歩きでしたでしょうか。ご参加のみなさんお疲れ様でした。

 なお、一部の写真や軌跡↓は同行者による提供のものを使わせていただきました。ありがとうございます。

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ポンポン山から美女谷へ14.3.6 北山の峠道を行く14.3.9 八幡谷右岸尾根から釣瓶岳14.3.12 小女郎尾根から蓬莱山14.3.17 岩ケ谷から愛宕山14.3.19 植谷峠から蛇谷ケ峰14.3.23 花と富士の高草山14.3.31