京都北山 新春の愛宕三山 ’14.1.1

 清滝-梨の木林道-サカサマ峠-竜の小屋-竜登口-竜ヶ岳-滝谷-反射板地-地蔵山-愛宕三角点-西南脇道-水尾-保津峡

 みなさま今年もどうぞよろしく願います。

 愛宕の雪はそんなに降ってはいないようですが、やっぱり近場の山に向かいたくなってしまいます。今回は明智越で亀岡までではなく、愛宕三山を巡ることとしました。もっとも久しぶりの鍋類を担いでの歩きで肩にずっしりくい込み、最初の荒れ放題の梨の木林道から首無地蔵までで、すっかり力を使い果たす始末でした。秋から年末の間にあまりに身軽なザックで歩きすぎた仕返しとなってしまったようです。


サカサマ峠の首無地蔵

 9時過ぎに清滝を歩き始め、積雪を期待の歩きでしたが、それでもどうにかサカサマ峠手前あたりから雪も出だして、1年ぶりのアイゼンも使えるのかな、、、との喜び感がむくむくと湧いてきます。元旦です、もちろん竜の小屋にも人の気配もありません。小屋内の温度計は4度とまったく寒くもありません。

 小さく渡渉を済ませるとそこは竜登口、でもでも、、これではアイゼンの出番なしだなというような薄景色です。それでも岩場にしるしばかりの雪がつき、喘ぎながらの急登の北東の壁を登り上げます。そして半時間ほどでなんとか竜の山頂でしたが、残念先客お二人がお昼のお店を広げかけていました。一番乗りでもありません、12時も回ってをいるのですから止むを得ません。


竜ヶ岳右奥に地蔵山

 本日の天候の状況から比叡山も見えず、もちろん暖かく霧氷もありません。こちらのお正月ランチは山頂ではなく、いつもの滝谷ですからすぐに先へ進みましょう。コルからわずかに上がってまた降ります。でもこの降り道が例年雪多く、楽しみながらの滝谷へ着地することとなるのですが、期待していたほどの積雪量でもないようでした。そして渓流地で広げるお正月鍋の始まりでした。静まり返った渓谷に身をおき、御馳走に舌鼓とはなんと贅沢な渓流レストランでしょうか。

     
 滝谷への激下り、奥には地蔵山が    滝谷渓流レストラン

 1時間を越える(12:30~13:45)食事エンドの後が、これまたきつい登りが待っています。滝谷左岸沿いを南向きに取って行けば二又地、そこを西向きに反射板地への激急登をやっつけましょう。休みながら、のんびりゆっくり上がります。そして半時間ほどで反射板ですが、そう風もなく寒くもありません。北にモヒカン刈りのように見える地蔵山が招いています。1等三角点埋まる山頂へも15分もかかりません。山頂の1等点をすこしだけ雪を払いのけると18cm四方の三角点が出てきました。

         
 旧国鉄反射板地から奥に地蔵山    反射板地南方向に愛宕の頭    地蔵山三角点

 とってかえして反射板地より愛宕へ進みます。道々にはアセビの枝がびっしりと広がっておりますが、雪も木々にはほとんどないために悠々で歩けます。これが本格的に積もれば圧雪でアセビの枝が道を塞ぐこととなり、地蔵山への道は極めて歩き難い道となるのを知っているため今回は拍子抜けの歩きです。

 ジープ道手前の合流点から先ほど激しく下って登った滝谷方面を振り返ると左に反射板や地蔵山、そして右手には偽ピークの右奥に竜ヶ岳も頭を出して見送ってくれています。寒波が厳しくなってくれると、この一帯の広葉樹にはすばらしい樹氷が絵になってくれ、何も遠くの高見山まで行かなくても十分愛宕山で樹氷が楽しめる所でもあります。さぁ、今年の樹氷見物が楽しめるほどの寒波が到来するのでしょうか。いや、きっときてくれるでしょう。

 いよいよジープ道ですが、この一帯からの比叡山から比良山系の眺めも今日ばかりはいただけません。昨秋の紅葉時にはあの斜面が錦秋に輝いたところだな、、、などと横目で見ながら最後のピークである愛宕三角点に足も速くなってきます。もちろん誰もいません。腕を見れば15:30にもなっていました。やや、これはやばい、のんびりしずぎたかなとギヤァを入れ替えます。愛宕神社は失礼して社務所前からどんどん降り、予定のつつじ尾根を止めて水尾への西南脇道へ入りましょう。

         
 ジープ道手前から左地蔵に右奥に竜    愛宕三角点地    愛宕社務所前の境内

 またしても急なくだり一辺倒の道、第三ベンチ、イヌブナの観察もそこそこに、第二ベンチも通過し、薄暗くなりかけた第一ベンチから裏参道に合するとホッとし、新しくなった土石流防止の工事箇所まで下山でした。その後は旧水尾小学校跡からシヨートカットで水尾の集落を縫ってJR保津峡駅へ急ぎ、17:25に着いたのですが、あたりはすっかり暗くなってしまいました。それにしても元旦から下山時で暗くなってしまうほど道草山歩きとは留守を守る山の神にまたまた頭の上がらない一年となりそうな予感でした・・・。笑、トホホ

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