黒部 '12.11.3~4
欅平まで入ると紅葉がちょうど見ごろとなって素晴らしい秋色が展開されていた。もちろん今晩のお宿は山を愛する登山者として一度は泊まってみたい祖母谷温泉の山小屋である。
宇奈月温泉から欅平までのトロッコ電車は大正12年9月に電源開発のための資材運搬用として工事開始、昭和12年7月に欅平まで開通、そして秘境黒部を探勝したいとの希望に応えるため、昭和4年に有料便乗が始まった。
現在の黒部峡谷鉄道は昭和46年5月に関西電力から鉄道専業の子会社として設立され、経営を引き継いで多くの観光客を集め、紅葉期の人気スポットである。
今回、初日は生憎の小雨まじりであったがリラックス車やオープン車に分かれて乗車、紅葉の車窓観光としながら1時間20分で、あたり一面大紅葉の景色広がる欅平だ。
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トロッコ電車で身をのり出す | 黒薙温泉入口 | 黒部川第二発電所 | 欅平には3本の登山道あり |
終着駅から1時間弱上り気味の林道は一部土砂崩れで道は崩落個所もあったが、歩くのには支障なくトンネルをくぐったりしながら、やっと橋手前の直進の祖父谷を見送り、左へ二つの橋を渡った後すぐに左折すると祖母谷温泉だ。
それにしても素朴な山小屋のこれぞ秘湯の温泉である。そして念願のしっとりと単純硫黄泉の露天風呂で心身を静めることができ、夕食は富山の名物料理である昆布締めのお造りを堪能しながら楽しい交流の時が流れた。
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男性露天風呂 | 紅葉を背に祖母谷温泉 | 祖母谷温泉の夕餉 |
そして二日目はすっきり晴れてまずは祖母谷温泉そばの白馬岳、唐松岳への登山口を見たり、祖母谷地獄の見物に河原に降りてみよう。河原の奥まで進むと清水岳も無名峰の尖ったピーク左に平たく見えていた。
もちろん橋のたもとの祖父谷からも唐松岳の頭ものぞかせていた。そして祖母谷地獄の河原のあちこちには手もつけられないほどの高温の湯が流れ、早朝の湯けむり風情が静かにたなびく。
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さぁ、一晩お世話になった小屋主に挨拶し、いつまでも小屋前からご夫婦で手を振っての見送りを受けながら、長いトンネルに入って欅平一帯の大紅葉の中での名勝地探勝が始まった。。
このトンネルを出ると、真正面に毛勝三山の二座が純白の頭で見下ろしていた。もう山は冬到来なんだ~。ここもポツンと一軒家の秘湯を守る宿、名剣温泉前から次は岩壁をえぐり取って造られた歩道で、人を飲み込むように見える人喰岩はおもしろいネーミングだ。。
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帰り最初の長いトンネル | 毛勝三山(右から毛勝、釜谷山) | 歩道の上に人喰岩 |
奥鐘橋を渡って欅平まで戻ってきた。にわかに大観光客の人混みが続いていた。さぁ、猿飛峡まで遊歩道を散策としよう。垂直に切れ落ちる山肌はどちらを見ても紅葉まっさかりである。杉の切株が自然現象であたかも森の中のフクロウに見えますとインフォーメーションで右の流れの上に、ほんとうのフクロウかと思わせる姿がチラッと見えたが、残念ながら写真はうまく撮ることはかなわなかった。
しかし最奥の猿飛峡まで行くと多くの先客が写真など楽しまれている。黒部川本流で最も川幅が狭く、猿が飛び越えたことから猿飛峡の名がついたと謂われるだけあって、なかなかの見応えある景色であった。なお、この一帯には奥鐘山とともに特別名勝特別天然記念物に昭和39年に指定されているようだ。
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さらなる探勝は足湯でも賑わう河原展望台である。この場所から見上げる奥鐘橋と奥鐘山の景観は黒部峡谷の中でも屈指の迫力というようになかなかも見応えのポイントである。もちろんあたりの紅葉、黄葉にもうならせる見事さであった。
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河原展望台より奥鐘山と34m上の橋 | シラキの黄葉 |
最後は黒部峡谷鉄道欅平駅屋上から見下ろす奥鐘橋と秋彩の大紅葉に思わず絶句だった。お~なんとすばらしい!!
最後に宇奈月温泉の「とちのきの湯」前から見たうなづき湖越しの猫又と清水岳(最奥右の真っ白のピーク)の山にも感動ものであった。
紅葉とブナ林の音波山から下谷山
有馬三山と紅葉の紅葉谷
北松尾山から保津川下り旧船曳路