京都北山 水尾尾根から愛宕山 '13.10.7

 JR保津峡-保津峡ハイキングコース-水尾尾根-高瀬山-NTT反射板-清和天皇陵-水尾-西南脇道-愛宕山-首無地蔵-梨ノ木林道-清滝

 保津峡より昔の保津峡ハイキングコースは廃道となってしまいましたが、あえてその廃道化した難路から取りつきました。度重なる風水害でハイキング道は土砂崩れ、完全に昔の面影もなくなってしまっていました。それにほとんど涸れた沢にも重なる流木の上を遡ったり、崩壊地の上部を高巻いたりしながらやっとの思いで林道に出ます。もちろんこのルート歩きは極めて危険ですから入らないようにしてくださいね。
 でもこの林道を交差すればその先の道はほとんど昔の道が残って大丈夫でした。ただ、北松尾山の見える最初の鉄塔先からは沢山の倒木が道を塞いでいますので、障害物競走の歩きとなります。以下全画像クリックで拡大画像が見れます。

 こうして45分ほどで水尾尾根に乗れました。快適な短い尾根道を行けば、今回唯一の3等三角点地である高瀬山(340.6m)です。そして明智越に出て亀岡方向の北よりへ進めば乾いた稜線の日当たりよい地にはナツハゼが黒い実をいっぱい下げて紅葉が始まっています。2~3粒口に放り込みましょう。美味い!、すぐ先には明智光秀の旗立ての松と名のある地です。
 尾根道を軽快に前進し、乾いた道沿いにはネズ、ネジキやシキミの果実も観察します。またまた鉄塔下にやってきました。この一帯の道は関電の巡視路を歩いているのですから鉄塔はいっぱいです。右には丸いお椀を伏せたような小倉山、その先には京都市街地、さらにその上には大文字山も見えています。しかし、本日の高みである愛宕山は白い雲がかかってまったく見えません。上は小雨でも降っているのでしょうか・・・?

 そしてNTTの反射板地です。今回はここを直進せずに、すぐを南に右折して水尾に降りましょう。乾いたザレ地を降りればまたまた鉄塔、そして眼下に水尾の棚田も見えてきました。そして清和天皇水尾山陵にもお参りしましょう。
 これより柚子の里で知られる水尾集落に降り立ちました。すぐ上に新しく土砂崩れ防止用の道路もほぼ出来上がったようです。その源流地あたりを渡っていよいよ本日のメインである愛宕山へ登ります。集落の一番上まで上がってくるとクコやタマサンゴが見られます。土砂崩れ防止用道路工事上が愛宕山への水尾登山口でした。

 広い道から右カーブ地で農林道(行き止まり)の標示どうり進みます。この道が通称セイナンワキミチ(西南脇道)でしょうか。この道は久方の歩きで第一ベンチから第三ベンチと赤字で標示されていました。アオハダも見つけましたが、残念ながら雄株とみえて赤いきれいな果実は見えませんでした。
 しかし私はこのコースを歩けばやっぱりイヌブナが気になります。大分上がって第三ベンチ手前あたりにイヌブナ地があります。愛宕山塊ではブナの本物はなさそうで見ていないのですが、イヌブナはよく見かけます。このイヌブナの黄葉ももう少しで始まりそうです。

 水尾登山口より1時間ほどで山頂でした。なんと17度です。やっぱり小雨があったらしく道は濡れていましたので気温は低めとなっていました。でも雨はこの後も最後まで止んでくれていました。静かな山頂で半時間ほど昼食とさせていただきましょう。さすがに平日ですから登山者も少な目でした。

 ジープ道を歩きながら今日はお目当てのオオウラジロノキの果実の様子を覗きに足を伸ばしましょう。前回は2週間前の9/23に来ていたのですが、今回は実がより赤みを増して落ちていました。しかし、落下している実は前回より相当少なくなっていました。これは動物たちが食べたのでしょうか・・?、それとも人が持ち帰ったのでしょうか・・・?
 でもまだまだ落ちている実は小さく、2cm以下くらいでしょうか・・?、やっぱり見上げるとまだ3cmくらいには成長するのでしょうね。何年か前に3cmくらいに大きくなった実を食べた時にはとても美味しかった記憶があるのですが、今日はまだまだ甘さはほとんどなく、渋さの方が強いようでした。少し拾って持ち帰り、もう少し置いてから食してみようと思っています。

 さて、この後は地蔵辻まで引き返し、首無地蔵へ降りましょう。こちらでもイヌブナ地がありますが、近くでは赤い果実に白い皮目の目立つウラジロノキの実(↑右画像)が散乱しています。こちらの実は先のオオウラジロノキの果実とは全くことなります。
 植物の赤い果実は沢山ありすぎてなかなか同定には悩むことが多いのですが、この種は独特の葉裏の白い葉と一緒に落下していればすぐに分かります。でも見上げてどの木がウラジロノキだろうと探しても、あまりに高木すぎて慣れないと見つけるのは容易ではありませんね。

 地蔵辻から30分でサカサマ峠、首無地蔵さんの上にはまだ緑色の果実をつけたカマツカが枝を広げています。この後がいよいよ荒れている梨ノ木林道歩きとなります。以前は梨ノ木大神はもちろん、さらに上部の大岩あたりまで月ノ輪寺登山口から作業用の軽四輪車が上がって来られていたのですが、もう車はまったく通行できなくなってしまっています。災害による道の荒れようは惨たんたる奇態です。

 もちろん、歩くにも注意が必要となってきています。でも以前の簡易舗装路歩きよりは、自然の道歩きの好きな者にとっては楽しいですねといえば作業者の方達に叱られるかもしれません・・・。そんな悪路の降りでした。あたりをキョロキョロしてたのですが、春には黄色い花を派手に咲かせるジャケツイバラの果実を見つけ、その後の沢沿いでアケボノソウの咲き初めを見たくらいで、珍しきものは見当たりませんでした。

 本日の歩きはJR保津峡から清滝まで7時間ほどのトレッキングでしたが、嵐山の台風18号被害はひどかったのですね。でも中之島公園もほぼ改修が終わりかけているようで、いつも愛宕歩きの終わりに振り返る渡月橋と愛宕山はなかなか絵になる光景が戻っていたのを目の当たりにして心慰められました。

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