余呉トレイルを歩く '13.5.18 曇り

 毛受兄弟墓-別所山砦跡-行市山-中央分水嶺-刀根越-玄蕃尾城跡-刀根越-柳ケ瀬

 今回のトレイルは2回目で、砦跡シリーズとなりました。林谷山、中谷山、別所山、行市山の砦跡に総大将柴田勝家の本陣であった玄蕃尾城跡など、まさに戦国の世の羽柴秀吉と柴田勝家による織田信長亡き後の跡目相続争いとなった賤ヶ岳の合戦物語の山域でした。

 その賤ヶ岳の戦いはウィキペディアによると次のように解説されいます。

「天正11年(1583年)、近江国伊香郡(現:滋賀県長浜市)の賤ヶ岳附近で行われた羽柴秀吉(のちの豊臣秀吉)と柴田勝家との戦いである。織田勢力を二分する激しい戦いとなり、秀吉はこの戦いに勝利することによって織田信長の作り上げた権力と体制の継承者となることを決定づけた。」

 現在国指定史跡として玄蕃尾城跡の解説板が緑なす丘に立てかけられています。

 もちろん、今回の高みである行市山(659.7m3等三角点)からの余呉トレイルの雄である横山岳も顔見世してくれました。


一番奥横山岳、右手前墓谷山

 さて、戦国絵巻も楽しみますが、それにも増して足元や頭上に咲く花々の楽しみもこの端境期とはいえ、それなりに楽しむこともできました。まずは山野草から振り返ってみましょう。ただ、早春の花々は終わって春の遅めの野草に限られているのは致し方ありませんでした。(以下画像クリックで説明等)

オドリコソウ タチシオデ花
タチシオデ全体
チゴユリ
ナツエビネの花跡 ニシキゴロモ クルマムグラ タニギキョウ

 他にもジシバリ、ウマノアシガタ、ヒメオドリコソウ、キランソウ、ムラサキケマン、ミヤマキケマンなども沢山咲いていました。

 続いて樹木を見てみましょう。なお、三か所で咲いているのを見ましたマルバアオダモでしたが最初にフジと一緒に咲いていた箇所の反対側の頭上に真っ白な花を咲かせ、近くに葉脈の多いきれいな葉をつけたままで白花が風で落ちていたものはバラ科のアズキナシ(別名ハカリノメ)でした。その時にはどうしても思い出せなかったのですが、帰宅後調べるというお粗末でした。トホホ

ツクバネウツギ ユキツバキ ユズリハ花 ユズリハ葉 マルバアオダモ花 マルバアオダモ葉
トリガタハンショウヅル クサイチゴ タニウツギ ヤブデマリ コバノガマズミ タンナサワフタギ蕾

 山歩きの中で出会う「つる性の樹木」はそう多くはありません。その中でもよく見かける三種を見比べてみましょう。なお、晩秋のころの三種はこちらのページの最下段からご覧いただけます。

イワガラミ ツルデマリ ツタウルシ幼木葉

 さらに今回稜線を歩くようになって登山道沿いに多数見られました独特の葉を持つ樹木のシロモジについてもふれてみましょう。

シロモジ ダンコウバイ

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