ヤマコウバシ(クスノキ科)は日本では雄株がなく、雌株だけで実がなるなんともミステリアスな樹木です。 また、↑の写真の先の尖った緑色の冬芽には葉芽と花芽が一緒に入った混芽で、クロモジ属の中で も混芽はこのヤマコウバシのみと珍しい種です。
この木は真冬でも枯葉が残り、緑葉のころよりも枯葉で翌春ころまでよく目立つ樹木でもあります。 なお、このような現象は本種だけでなく、ブナ科のコナラ、クヌギなども春まで枯葉が残ることもあります。