比良 擂鉢山から烏谷山 ’15.1.20 曇り

  JR堅田=坊村・・牛コバ・・擂鉢山・・烏谷山・・Ca865・・水場・・大岩谷分岐・・中谷出合下=JR志賀

 今年も擂鉢山に登れました。しかし、あの急登道には今年はシャリバテとなってしまい、ラッセル要員には役立たずの身となってしまいました。どうやら、朝飯の少なすぎたのが又してもの失敗の原因と自己判定しました。正月歩きに続いて二度もやってしまった同じ原因の歩きでしたが、今後は同じ過ちをこれ以上続けられません。

 さて、今回は三名の健脚者の同行で、それにJR堅田駅前から坊村までうまくマイカー同乗となって、坊村のスタート(8:16)もバス利用時よりも1時間半近く早出の歩き初めとなりました。そして今年の多雪にびっくりしながら、すぐに雪道を歩き始めます。さらに林道少しで倒木により車も入れなく、轍もなくてその地からもうスノーシュー歩きとなってしまいました。

 
三の滝のアスナロ地

 三の滝あたり(9:15)ではアスナロの樹木を見て本日唯一の自然の案内をします。今回は私に同行される方々がいつもと違い、普通一般的な健脚者は自然観察にはほとんど関心を示されないことは知ってはいますが、0ではあまりにもこちらが寂しくなってしまいます。でも予想外に思わぬ興味を示してもらえたような感じでした。
 そのアスナロの前でヒノキ科の葉裏にある気孔の説明です。それは「ワイはヒノキじゃ!・・」の駄洒落です。W・Y・Xなどの話です。ヒノキ、アスナロに始まってサワラもです。するとサワラって樹があるの?、魚ならサワラは知ってるけれど・・との声も出ます。南アの椹島ってご存知でしょう。あそこには大きなサワラがいっぱいありますよ。それにサワラだけでなく他にも樹と魚の同じ種が何種かありますよなどと紹介します。タラ・ハギ・・もっといろいろあるんですが記すのはこれくらいに・・~
 さらに、ヒノキ科の樹種には正式名称ネズコといい、方言名でクロベーという樹だけは気孔があまりはっきりしない種もあるんですよ、どなたでも北アなどの高山に登ればほとんどの方が出会っておられる樹なんですが、関心がないために素どうりされているのです。などと聞いてもらいます。
 いずれにしても、ただフゥフゥいいながらピークを目指す山登りをやるのでは、実にもったいない山の楽しみ方ではないのかなぁと、今日も思いながらの山歩きになったのではといえば、同好者の皆さんたちは顔を顰められるのでしょうか・・

         
 大杉立つ牛コバの道標    消防署の火の用心看板地    急登のノントレをガシガシ上がりましょう・・
         
 元気にラッセル続き・・    ようやく擂鉢山    ツェルトで寒さしのぎはありがたい・・

 そして1時半もかかってようやく牛コバ(9:45)でした。これより本格的な山登りです。10分ほどで大津市の消防看板地あたりから急登に取りつきましょう。そして2時間近く急坂からようやく緩やかになって、なんとか擂鉢山(1006m)でした。ここでツェルト内でゆったりと昼食(12:02~13:03)でした。十分休養し腹ごしらえもでき、元気回復です。
 マイカーの方は気の毒でしたが、これより坊村へお一人で下山となります。残る三人は予定どうりJR志賀へのコースとしましょう。こちらは70mほど緩やかに登って烏谷山を目指します。お蔭で樹氷も薄らとついてくれて景色もきれいです。このような中をまた今年も歩けたことに嬉しさは隠せません。

         
 擂鉢から烏谷の尾根の樹氷    烏谷山(1076.7m)    山頂直下の道標
         
 堂満方向の雪庇    展望地から振り返り~烏谷方向    中谷出合下へ下山

 擂鉢より半時間で烏谷山(13:32)でした。もちろん、眺望は今日の天気では望むべくもありません。すぐに縦走路へ急下降し、シロヤシオの大木株元で雪に埋まる道標を確認します。ほぼ字も埋まりかけていました。その後は縦走路の稜線東側には雪庇が見事でした。しばらくこれらを眺めながら進むと反対側から単独で向かってくる方に出合います。

 聞けば荒川峠下からではなく、P865の尾根どうしを登ってきたとのことでした。私たちもこれまでからその尾根を歩く計画があったのですが、まだ未踏ルートでしたので、渡りに船と都合よく利用させていただくことにしようと前進です。

 それにしても、荒川峠下道標の上を東に通過したハズでしたが、私にはいくら気にしながらの歩きであったにせよ、このあたりの下だなとは確たる判断ができなかったのでした。雪の地形の読みにくさは容易ではないなと思わされた箇所でもありました。

 そんな尾根芯の降りの歩きで、最後は聞いていたとうりトレースは予想どうり急斜面の谷筋へ降りたことによって、歩き慣れた水場(15:20)・大岩別れなどの道から軽快に中谷出合下に下山(15:45)となりました。林道からこの下すぐで、早くも下山されたトレースの主の方が車に乗りますかとの声によってありがたくJR志賀駅まで同乗させていただくこともでき、最後の尾根のトレースといいなんとラッキーな一日となったのでありました。お疲れ様でした。

 なお、一部の写真や軌跡↓は同行者による提供のものを使わせていただきました。ありがとうございます。(↓画像クリックで拡大)

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