湖北 雪の伊吹山 ’14.2.16 晴

 上野三宮神社・・三合目・・六合目小屋・・伊吹山(往復)

 
八合目あたりのブッシュの中を樹氷に慰められ直登

 久しぶりの伊吹山(1377m)日曜日登山でしたが、三宮神社横の登山口(9:05)には雪まったくなく、これを見て今日はしかたないな~ともう諦めました。。日曜日ということでさすがに若者たちが多く、中高年の割合が少しばかりだったように感じました。

     
 上野登山口雪なし!    三合目直前から見上げる

 また、上部では強風だったのですが、一日中晴の暖かい伊吹となりました。私にとっては雪が思わぬ少なさだったのが悔やまれました。それは直前に東京などで記録的な大雪となり、すわ、伊吹だと向かったのですが、伊吹まで南岸低気圧は雪を運んできてくれていなかったのでした。しかし、それでも雪そのものもそれなりにあり、初めて登るだろう若者たちには満足そうな顔が並んでいるように見えました。

 私は今回、六合目避難小屋(11:30~40)へほとんどの荷をデポし、空身同然で頂上往復のお手軽伊吹でした。この手を使う登山者はほとんどなく、これまでの経験から避難小屋もゆったりと使わせていただこうとの読みでしたが、結果として本日は日曜日だったことが読みに入っていませんでした。。でも、お蔭さまで荷は少しのために6合目から7.8合目あたりの直登の急坂でも六本アイゼンで十分登れました。

 他の人たちの装備類を見ながら登っていましたが、10本アイゼンにワカンやスノーシューを担ぐ人も多く、さらにこんな低山なのにピッケルまでも使いながらの若者もいます。少なくともピッケルは必要ないでしょう。また、ボードをザックに縛りつけて滑らせながら引き上げている若者もいましたね。今日の暖かさで雪も少ない状況ではスノボーは完全にお荷物でしかないでしょう。


ボードをひっぱり、いよいよブッシュへ

 そしてカラフルな尻セード用にヒップそりというのでしょうか、大勢の若者がザックにかけて持っています。でもこのアイテムはトレース上での使用を遠慮願いたいですね。滑った後をアイゼンなどでの下山者はもちろん、登る人たちにも尻セードなどで滑ればほとんどトレースが使用できなくなることも知ってほしいですね。どちらの山でも同じですが、雪の低山下りマナーとして、「トレース上において尻セードやヒップソリ使用禁止」の定着を待つばかりです。

 さて、8合目あたりまで上がり、雑木の中を直登すると、誰でも脚が止まります。辛いための小休止はもちろん、それは強風により青空をバックに雪煙舞上るなかの樹氷の景色をデジです。このような景色をもっともっと多雪の中に出会いたかったなと思いながら、シャッターを押し続けます。

 こうして、登山口からゆっくりとほぼ3時間半ほどで山頂(12:30~50)でした。やっぱり私の経験では山頂も小雪で残念でした。3年前の多雪時のこちらと見比べてご覧なさってください。そして山頂からの眺望ですが、こちらも暖かすぎて白山や御嶽山などはまったく見えませんでした。
 やむなく、1等三角点に挨拶してから山小屋群の間で風よけして行動食タイムでもしようとするのですが、誰もが同じ考えでごったがえしています。では下山だと腹ぺこを押さえて六合目避難小屋目指して降りましょう。

     
 伊吹の山寺と山小屋群   ’11.2.3の様子 


         
お馴染み!、 日本武尊    1等三角点   愛しの 伊吹北尾根

 雪が緩み、トレースはもちろん乱れて好き放題の上を歩きます。30分ほどで小屋(13:20~14:20)へ飛び込んで鍋しましょう。ちょろちょろ誰かれなしにドアを開けて小屋内の様子を伺いに顔を覗かせますが、ほとんど靴を脱いでまでして、上がってくる人はないでしょう。
 と、のんびり気ままに貸切タイムを過ごしていると、30代の二人連れが上がりこんできました。お~珍しい、ここへ上がりこんで食事する人なんかほとんどいませんが、伊吹は何度も登ってるんですかと声をかけると、いえ、初めてです。でも上は寒くて食事できなかったので、登り時にこの小屋を覗いて見てたので、ここで食べようと決めてたのです。とのことで、う~ん、なかなかの判断でしたね。といろいろ話しながら時間は過ぎていきます。

 そうだ、調子にのって長話しをしてないで、アベックの二人に少しは気を使わないと気がつき、1時間も休んでしまってからようやく小屋を後にする始末でした。後はスノーシュー装着で雪少々足りないけれども、カヤトなどのブッシュの中を強引に冬道ルートで五合目小屋裏に降り、旧ゲレンデ、そしてまた直にブッシュの中より林道への冬道を三合目高原ホテル下分岐に合流します。

 この下には徳蔵山という丸く可愛い丘を経由したかったのですが、ここはそれこそブッシュだらけに見えたものですから、やむなく一般道を降ります。その後は直にまたブッシュを降って二合目のロッジ左に下山して、一合目のトイレ地左へとなりました。一合目からの樹林帯の中を三宮神社まではお決まりの雪溶け後のぐちゃぐちゃ道を我慢しながら降りましょう。なんとか16:05の近江長岡行バスに飛び込みました。

     
 五合目下の急ゲレンデ下方    三合目下の徳蔵山はブッシュで止め・・

 まぁ、それなりの満足度でしたが、やっぱり今後の伊吹山へは雪の量を十分確認後に向かわないと、はるばる出かける価値がないなと思いながら電車に揺られているのでした。

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