京都西山  秋のポンポン山  '13.9.26

 今日も西山の植物観察行でした。通常山頂まで3時間で上がれる道のりです。しかし、自宅を8時過ぎに出かけましたが、あれこれ気になるものを眺めながらの歩きでしたから、山頂についたのは13時すぎになってしまいました。ところが今回はキチジョウソウ、シコクママコナ、ツチアケビの三種の確認が主たるお目当てだったのですが、結論はなんとも惨たんたる有様で、すべてが跡形もなくそのかけらもありませんでした。

 やっぱり山野草は人の悪意はないにしても、樹木と異なりどうしても弱い立場にあるようです。残念ですね、持ち帰っても恐らくその植物が期待どうりに笑顔を見せてくれることはないはずです。限られたその土壌の地でこそ、きれいに咲いてみんなに愛されて生きられることを知ってほしいものです。
 心無い仕業に当人もしまった、可愛そうなことをしてしまったんだ・・との気持ちになっておられることでしょう。咲いていたその箇所前を通る時には心が必ず動くはずです。お願いです、これ以上同じ過ちをしないでいただきたく思います。

 以前にも西山ではシュンランの株毎の毎年減少や、ササユリが咲けば切り取って持ち帰ったり、イチヤクソウの新葉が出ては無くなり、翌年また近くで出てはまた無くなりの繰り返しがあったのですが、昨今ではもう完全に絶滅してしまいました。
 他にも見かけなくなったものを挙げればいろいろ思い当たるのです。その山で咲いてこそ美しいのです。空気、温度、土質などの環境が下界においてほとんど同じ地は皆無といっても過言ではないでしょう。どうぞこれ以上の山野草いじめはしないとの心で山に入っていただきたいと今日ほど思いながら下山したのはないと申し上げておきましょう。。


 さて、気分を変えて本日観察した植物たちを見てみましょう。秋分すぎのこの季節、山野草たちはひっそりと生きているようです。今日目に留まった果実たちは次のようなものでした。ツルアリドオシ、ボタンヅル、イヌホオズキ、ヒトツバです。  (拡大画像は画像をクリック!)

 続いて樹木たちですが、さすがにこちらは実どきですからいやんなる・・?、くらいありました。笑

 さらに樹木を観察してみました。最初はカスミザクラでしょう。

 続いてツブラジイでしょう。

 さらに最後にアカシデでしょう。

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