但馬豊岡 法沢山 '13.6.10  曇り

 兵庫ふるさとの山である法沢山(643.5m 3等三角点)に初めて旧出石町奥小野集落奥の登山口より登ってきました。というよりわずか標高差300mをピストンしただけですから、なんの面白みもなかったのですが、調べてみますと他にも周回ルートがいろいろ歩かれているようですから、次回には別コースを探索してみたくなりましたが・・。

 但馬と丹後の境界に頭を持ち上げる法沢山は結構な鋭鋒であり、遠方からもその姿をしっかり見せている山であります。でも幸か不幸か林道が奥深くまで伸びていて、登山道は短く物足りない山でした。それに尾根歩きですから、期待の花などもほとんどなく、私的には満足いく山歩きではありません。しかし、ふるさとからすぐの山ということでの山頂となったのでした。

 林道に立派な白地に法沢山登山口とある柱が立てられすぐ分かりました。

 登山口をロープのついたいきなりの急登でとりつき、乾いた道を進むとすぐにイワカガミの葉が出てきます。さぞ4~5月には大群生で満開となればそれは見事なハズでしょう。そんな景色を描きつつ、あたりを見渡して歩き、頭上の野鳥のさえずりを耳にしながら、足元にはツルアリドオシ、ギンリョウソウがぽつぽつと咲いています。

 

 さらにネジキがいっぱい咲き、イヌブナやウラジロノキ、アオダモなどは終わっているもそれらの木肌や葉などを見ながら、その先にはほとんど終盤のタンナサワフタギの残花も多数見られます。

 そうこうしていると今年初の花であるシライトソウに出会えました。なよなよとか細いこの花姿も山の中で出会うと気持ち和ませてくれるお気に入りのお花です。

 

 立派なブナやイワカガミの大群生となってくると三か所めのロープ場となって急登がせまってきます。すると明るくなって頂上が目の前だと知らせてくれます。山頂は小広く南方面以外はお天気がよければ展望抜群でしょうが、今回はもやってきれいには見えなかったのはこの時期なら止むをえません。

    

 それでも東の高竜寺ケ岳、その左奥の磯砂山の頭の丹後の山、そして北には久美浜湾方面の兜山が可愛く尖り、圧巻は西側の豊岡盆地の展望でした。奥には右より左へ来日岳、三川山、植村直己の山として名高い蘇武岳、妙見山などの山並みに、手前には我がふるさとの校歌にもある三開山の君臨が見えました。もちろんそのそばにも下鉢山、ぶり山に上鉢山など小ぶりの山が並び、これらは我が幼少の遊び場だったピークが一望であり、ぞくぞくするほどの感激に浸るのでありました。(↓画像クリックで拡大画像)

 山頂では次回ルートのために北尾根と南尾根の支尾根の様子を探索して下山にとりかかりました。すぐにナツハゼが咲いているのも見つけた後は滑りやすい急下り道をロープの助けを借りながら降り、のんびり登山口まで40分ほどのハイクを済ませました。なお、登りは植物などを観察しながらでしたがそれでも50分で頂上でした。これでは物足りないですよね。ムニャムニャ~・・・?

 そうそう降りの林道でトウダイグサ科のアワブキの花が咲いているのを見つけました。この開花しているのに出会ったのも久しぶりで感激ものでしたが、残念ながら高いところに咲いていたために、バカチョンでのズームして撮ったものは見にくく、これには悔やまれました。この種はお花もですが、葉も独特なんですよ~・・・

 自宅前下の電柱にコウノトリがとまり急いで撮りましたが、反対側を向いた姿となってしまいました。昔は自宅前にはいつでも見られたのですが、久しく途絶えてしまっていましたが近年またすこしずつ増えてきているようです。

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