'12.3.21
今年もお彼岸がやってきましたが、寒さは去ってくれないようです。街中では今年の雪はそう多いとは思えないのですが、寒さは昨年以上と思えます。そんなことから植物たちの春もまだまだのようです。
植物園の開花状況も寂しく人の姿もまばらで、北山の風はことのほか冷たい日となっています。やっぱりまだ園内のお花たちも眠りから覚めるものは限られているようです。まずはユリ科からご覧ください。
カタクリ | ショウジョウバカマ |
他にも少しばかり開花が見られました。また、ハルトラノオ、ミヤマカタバミ、モミジチャルメルソウ、トキワイカリソウが咲き初めで、ユキワリイチゲもまだ咲いていましたが、フクジュソウ、ザゼンソウは終わっていました。
レンプクソウ (レンプクソウ科) |
ミヤマキケマン (ケシ科) |
フッキソウ (ツゲ科) |
ミヤコアオイ (ウマノスズクサ科) |
スズシロソウ (アブラナ科) |
ワサビ (アブラナ科) |
前回はスハマソウが咲いていましたが、今日は↓のようなミスミソウがいろいろな花色で見せてくれました。なお、葉っぱはミスミソウとスハマソウとの区別がなかなか容易ではありません。しいていえば葉先が尖るのがミスミソウで、尖らなくてやや丸っぽく見えるのがスハマソウでしょうか。
なお、スハマソウの新葉は葉柄を含め長い白毛が多いようです。
次に樹木花ですが、やはりこちらの開花はまだまだ先のようです。まずサクラですが、いち早く開花し京都府、滋賀県でも山歩きの中でよく見られるキンキマメザクラです。
その特徴は葉の展開前またはほぼ同時に開花するグループで、同Gには他にマメザクラ、チョウジザクラ、オクチョウジザクラがあります。そしてキンキマメザクラは富山県から広島県の主に日本海側に分布し、花は白色から淡紅色の直径約2cmの花びらが下向きに咲きます。また花柄は無毛か毛が散生程度ですが、葉柄は有毛で密腺は葉柄の上端か葉身の基部にあります。
なお、サクラの詳細ページはこちらからご覧ください。
さらに樹木花をご覧ください。ツゲはまだ蕾でしたがアオモジは満開でした。高くてはっきり写りません・・、他にダンコウバイが満開のようでしたが、樹高が大きく撮れませんでした。ミツマタは咲き初めでウグイスカグラは終盤でした。
イヌガシ (クスノキ科) |
ホンツゲ (ツゲ科) |
アオモジ (クスノキ科) |
コショウノキ (ジンチョウゲ科) |