甲州蛾ケ岳’09.1.24 曇り

 富士展望の山として知る人ぞ知る蛾ケ岳(1279m)に四尾連湖登山口から往復3時間半のお手軽ハイクをしてきました。
 しかし直前の暖かさにより先の寒波の雪は消え、登山道にはわずかばかりの残雪しかなく、アイゼンウォークとはなりませんでした。

 雪歩きより、お目当ての富士山です。頂上まで上がると目の前にしっかりと雪の富士山が大きな姿で見せてくれ、みんなの大歓声が沸きあがりました。
 もちろん反対側の南アルプスの白銀の峰々も北岳を筆頭にすばらしい秀麗が並んでいました。さらには茅ケ岳、金峰山なども遠望できましたが、残念ながら八ツ岳だけがほとんど雲を頭につけていました。

 あまりの寒さにコーヒーブレイクのための湯沸しに手間取り、私は残念ながら富士などの撮影とはいきませんでした。シュン・・・

 せめてもと下山後の四尾連湖の様子を撮ってみました。でも湖はほとんど凍ってはいませんでした。水明荘の主人によると、昔はこの湖はワカサギ釣で賑わっていたとのことですが、ブラックバスの不法により絶滅してしまい、今では標高850mの山上の静かな小さな湖として観光客やキャンパーが見えるようです。この湖の畔では春になるといろいろな山野草が見られる穴場のようでもあります。
 とりわけ湖畔にある水明荘はアットホームな雰囲気のすばらしい民宿です。ぜひお出かけください。

四尾連湖は一周1.2kmで30分で回れます。 駐車場から見上げる右奥が蛾ケ岳

 【蛾ケ岳の謂れ〜】
 ががだけ?と読みたいところですが、正解はヒルガダケと読みます。なぜ蛾ケ岳と書いてひるがだけと呼ばれているのでしょうか?
 山の形が中国の蛾眉山(ガビセン)に似ているため、蛾眉峰と呼ばれていたと言われています。また、その昔、武田信玄が甲府盆地から眺めてこの蛾ケ岳の真上に太陽が来た時に昼の合図の太鼓を打った事から昼ケ岳と呼ばれ、いつしかそれが蛾眉山の蛾に置き換わったとも・・・
 その他、諸説ありますが難読の山名として忘れられない山の記念にバッチをどうぞ!と四尾連湖の民宿では書き物を添えてバッチが売られていました。

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