台高  大 台 ケ 原  1695m    07.10.31 晴れ

駐車場--日出ケ岳--正木ガ原--尾鷲辻--牛石ガ原--大蛇嵓--シオカラ谷吊橋--駐車場

 展望のよい日出ケ岳や独特の景観を見せてくれる立ち枯れの正木嶺、草原広がる牛石ガ原、それになんといっても大台ケ原で一番人気の大蛇嵓などで山歩きの人たちだけでなく、観光客でも歩けるお手軽ハイクの東大台コースを訪ね、爽やかな秋風の中の紅葉を楽しみました。

 大台ヶ原山は奈良県吉野郡上北山村、同郡川上村および三重県多気郡大台町に跨って座す山。標高1694.9m(日出ヶ岳)。深田久弥によって「日本百名山の一つとされている。日本の秘境100選にも選ばれている。三重県の最高峰。(出典:フリー百科事典『ウィキペディア』)

大蛇嵓の紅葉は見事!!、でも多くの人出があり、ゆっくり岩峰の先からの1000mの
山狭を覗き込むことはかないませんでした。
大蛇嵓上部より西大台方面の錦秋の台地、中ノ滝はどこ?、、奥は大峰山脈

 

ブナもしっかり黄葉で一面の主役です・・ ヒメシャラは木肌で秋彩に参加しています~

 

黄葉の多い中でヤマモミジの紅葉はひと際目を引きます。
一般的な周遊コースでは最後にこのシオカラ谷の吊橋に出会います。
正木ガ原手前一帯ではトウヒの立枯れ風景が広がっています。

**紅葉のメカニズム** 

 晩秋の山肌を錦秋に染め上げる美しい紅葉は、植物たちが自らの生命を守るための生態保護システムなのです。紅葉するのは落葉樹なのですが、それは身を守るための落葉の準備でもあるのです。
 樹木は常に葉の気孔から水分を蒸散させ、体内の水分量を調節しているのです。雨の多い時季には余分な水分を対外に蒸散させればよいのですが、冬季になり水分量が少なくなってくると、葉からの蒸散が逆に樹木に必要な水分量まで奪ってしまいます。
 この水分は樹木にとっては命綱ですから必要水分量が不足すると自らの首を絞めかねません。そこで秋から冬にかけての水の少ない時季になると蒸散を防ぐために、落葉させて身を守るわけで、この落葉に至る過程として、紅葉という現象が発生するのです。
(登山家、植物学者の大内尚樹先生の記述を参考とさせていただきました。) 

 それでは具体的にどうして紅葉となるのか、そのメカニズムについて考えてみましょう。

 秋から冬にかけて気温の低下とともに葉柄の付け根部分に離層というコルク層が形成され、葉と茎の間で水分や栄養の流れが悪くなるために光合成により作られた糖分が葉に蓄積してしまいます。
 この蓄積された糖分が変化して「アントシアン」という赤い色素が作られ、クロロフィルという葉緑素が分解されて緑の色素が減少することにより紅葉となるわけです。

 これらの過程をへていろいろな紅葉になる一方で、これまで目立たなかった黄色の「カロチノイド(キサントフィル)」という色素が目立って現れてきて黄葉となるのです。

 植物の種類や土壌、日照などによりこの過程には個性があり、極端には同じ枝の中で赤や黄色になることもあるなど、主として赤、黄それにまれに橙、紫色というさまざまな色合いの葉となります。

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