京都西山 小 塩 山 H18.1.6 晴れ

 またまた寒波の予報が流れている。今年は雪の早いのに驚かされる。多くならないうちに西山の面々に挨拶をしておきたい。
 今回は春にあちこちの谷筋にカタクリの咲く山としてとみに知られるようになった小塩山、それに大暑山にも顔を出してみよう。

 この時季だから最初から最後まで誰ひとり会うことなく歩くことが出き静かな山が楽しめた。頂上一帯とさらに北に位置する大暑山ではさすがに雪を踏めた。

    

 道は南春日の正法寺から天皇陵道の竹やぶの小道を進み、少し上の三本杉で一休みはいつものとうりである。
 そのあたりにはこの時季でもしっかり枯葉をつけているヤマコウバシが目立つようになってきた。この樹はこれから2~3月くらいまで枯葉を見せてくれるため、花時よりも冬場が目につく珍しい樹木である。
 さらにクスノキ科の中でただ一つ、花芽と葉芽が一緒に出てくる混芽でもあり、雌株のみで雄株が見られない点でもまた特異な樹木だ。

 ソヨゴは相変わらず真っ赤な果実をいっぱい下げており、ナワシログミの若い果実はまだまだこの寒さで震えているようだ。ヒサカキは真っ黒な実をびっしりとつけ、もうひと月もすれば花も咲かすだろう。でも今年は雪が多おそうだから遅れるのだろうか。

   

 金蔵寺分岐を左に見送って、時間が早いためにあえて遠周りするためにその上の大原野森林公園方向の分岐に入り、アップダウンを繰り返して鉄塔広場まで登ると南向きにポンポン山がきれいに見渡せた。
 いつもポンポン山側から小塩のパラポラアンテナばかりを見ているが、こちらからポンポン山の眺めも捨てたものではない。右奥ピークがポンポン山だ。
 あたりにはリョウブが樹氷のできる寸前の景色を作っており、青空をバックにきれいに見られた。おそらく今晩の寒波により明日あたりは、観客の誰もない舞台で見事な演出をしていることだろう。

   

 淳和天皇大原野西嶺上陵にお参りを済ませ、小塩山ピークのNHKアンテナの建物からドコモの建物を通過するこちらでもミニ、エビの尻尾があちこちに見られ、なんたってクリスタルな景色がご褒美だった。

   

 大暑山に向かい北側の愛宕山の山容が見られるのを期待していたが、残念ながら一面のガスによりまったく顔出さずの状況にガッカリであった。

   

 大暑山下のカタクリ谷には雪が多くあり、ここも4月にはカタクリが所狭しと咲いてくれることだろう。この谷を下の橋まで歩いて大枝の里へ下るつもりで、途中鉄塔広場から北の唐櫃越の可愛いピークや眼下に広がる洛西ニュータウンの箱庭のような景色を見ながらのんびりと早い昼食を楽しんだ。 

   

 すこし下って下山口から北春日、南春日と東海自然歩道をすたこらと、さらに光明寺より結局自宅まで下山口から2時間もかかってしまった。フゥ!・・

 今年も相変わらずの駄作、やはり昔から競馬、麻雀、株、ゴルフと凝りだしたら、世の中が風枝を鳴らさないかぎり、このような日々でとことん「噛む馬は終いまで噛む」というごとく、山は逃げないならまだまだずっと付き合うこととなるでしょう・・爆笑

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