ブナの大木、登山道沿いには他にミズナラ、カエデ類の苔むした大木が多い
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 このような新緑の苔むす山へ足を踏み入れられたのは、健康な身体に産み育ててくれた両親、とりわけ母親には大きな感謝がしてもしきれません。どなたも同じことが言えるのではないでしょうか。気分のよい山頂では私はこのことを皆さんに話して感謝会の時をと・・山頂の憩いとすることがあります。しかし、今回の山頂はガスガスばかりで、その気にもなれず、2等三角点にやさしくタッチした後に、自分自身で母親へ感謝の頭を垂れました。

 この画像のあたりまで降りてきてから、皆さんに森の森林浴の効用について話します。ドイツでは森林浴が病気予防のための効用があるとのことで130年前に導入されました。わが国ではようやく30年ほど前に時の林野庁が提唱して広がったようです。

 樹木が放出する香りの成分であるフィトンチッドは気温上昇とともに放出が増えるとのことです。これが、ストレスで上がるとされる尿中アドレナリンの濃度を下げ、癒し効果を高めて健康増進となります。そして精神的にも広い大きな心でもって、ゆとりある豊かな人生が送られることにつながって行くことになることでしょう。もちろん、他にも抗癌作用もあって治療への利用も盛んに研究が進んでいるようです。