比良 蛇谷ケ峰 ’14.5.29  晴

 畑バス停-鹿除け柵-基幹林道-地蔵山登山口-地蔵峠-地蔵山-ヨコタ峠-須川峠-蛇谷ケ峰-須川峠-畑バス停

 畑より地蔵山へ久しぶりのコースを登って、その後は北へ蛇谷まで歩いてきました。本日のお目当ては桜らしくない一番遅咲きのミヤマザクラの確認だったのです。今回の歩き初め(畑のバス停9:30)から地蔵山登山口間は、ほぼ10年ぶりの道でしたから、新鮮な気分で歩けました。もっともほとんど人の入りは少ないようで、道は少々荒れてはいましたが、古道の趣が残っており、造ったような比良の縦走路とは違った雰囲気が残って本日一番の楽しめた部分でもありました。もっともその間は半時間ほどの歩きでしたが・・・。

 しかしながら、この時期ですから山野草はほとんど皆無な季節です。畑の集落を抜けて鹿除け柵(9:40)を入ればいよいよ山道となってくれました。谷筋は十分湿ってはいるのですが、花など見当らないのが残念です。せいぜい、樹木花が散見されるくらいでした。基幹林道の日当たりいい斜面にはタニウツギが終盤であちこちに見られ、ウツギがそろそろ蕾を膨らませています。ミズキはもう終わったのでしょう、あの階段状の枝振りが特徴であり、山歩きの方達にはどなたでも知られるミズキですが、白かった花も終わって薄い黄色じみた花跡を広げています。

     
 林道沿いにタニウツギ多く   登山口のヤブデマリ

 朽木の村井方面への広い基幹林道を少し歩けば、関電柱に横谷96の標示ある地蔵山登山口(10:04)です。あたりにはヤブデマリがこれぞとばかり白い花を満開で見せています。登山口にはカナクギノキも幼木が育ち、独特な細長い葉っぱを見てみて!といわんばかりに広げています。そうです、私はお花を愛でるのはもちろんですが、葉などを観察することも大好きなんです。

 
地蔵山3等三角点、奥はリトル比良

 さぁ、いよいよ山歩きの開始です。尾根筋をどんどん進みましょう。というのは植物層は期待できず、歩け歩けの登り一辺倒です。地蔵峠よりすぐで3等三角点の地蔵山(789.7m)へ登山口より30分(10:35)でした。、付近にはツタウルシが満開状態となっています。そして、ここからのリトル比良の山並みは何度も眺めていますからすぐに引き返してヨコタニ峠(11:08着)へ向かいます。

     
 ツタウルシの雄花    葉は3小葉のツル性

 この縦走路も次第に踏み跡が濃くなって、テープ類も増えてきています。それでも人と出会うことはまれなほど静かな部分で、どうしても山歩きに何度でも向かってしまう、私にとって一押しのコースでもあります。あたりの樹木を眺めながら、順調に縦走路を進みましょう。ナナカマドは方々で満開です。ガマズミはもう終わったようです。カマツカは咲き初めでしょうか。タンナサワフタギは蕾膨らむ状況でした。


ナナカマド満開

 そしてオオウラジロノキの観察です。ところがどうしたのでしょうか、この個体は相当の古木ですが、花がまったくついていません。昨秋には果実を見つけていましたから、今年こそこの木が開花するところを見たいとのことでやって来ていたのです。

         
 オオウラジロノキの葉表    葉裏はやや白っぽい    古木で軽く10m以上か・・

 荒谷峠あたりでひとりの青年が先行しているのに追いつきます。この時刻であれば縦走者ですかと声をかければ、八雲ケ原に泊まりましたと笑顔で答えてくれました。それにしては背の荷がやけに小さく見えたのですが、食糧行動食など大丈夫なのでしょうか。私にはそんな姿を見ればやっぱり、自分も縦走してみたいなとむっくりその気持ちが起きてきます。お先にと追い越しましょう。

 須川峠、滝谷ノ頭と進み、いよいよお目当てのミヤマザクラを偵察、というより、その個体はこの山域ではまだ見ていないものですから、探さねばなりません。ネット情報でははっきり書かれていないために、自然の中でその樹木を探し当てることは容易ではないだろうと思ってはいたのですが、どうやら花そのものが終わってしまっていたのでしょう。それらしき箇所を右左と目まぐるしく見ながら歩いたのですが、結局見つけだすことはなりませんでした。
 この地はそこそこ北の方面なのだから、開花はそんなに早くはないだろうとの考えで、天候を睨んでやってきたのですが、失敗のようでした。リベンジは来年としましょう。というのもミヤマザクラは関東方面で何度も見ているために花、葉など自信はあり、見れば分かるだろうとの思いでした。それにしても葉をいっぱいつけたこの季節の樹木の中でこれだ!と辿りつけるのは並大抵のことではないことも分かったのが今回の収穫と思わざるをえませんでした。
 ホオノキの開花が手の届くように枝が下がっていたのに会え、またカラスシキミはほとんど終盤でしたが、若い実も一緒に見られました。ミヤマザクラの偵察が二つの種にすり替わったなと苦笑いしながら、その後は勝手知ったる樹木達を追いましょう。

         
 ホオノキの開花   カラスシキミの残花と若い実    カラスシキミの全体像1m弱 

 そして、次はズミですが、これは花そのものが上部についていましたが、下部では葉のみで開花の花はなく残念でした。この種は葉に浅く割れる葉があったりなかったりと知っていれば容易に探せます。もっともこの道で過去にも見ていましたから簡単でした。そして近くにはウラジロノキもありましたが、花はつかずやはり幼木なんでしょう。成木でないと花を咲かせないようです。

             
 ズミは浅く3裂や単葉もあり   ズミの木肌は古いとひびが入り割れるよう     ウラジロノキの葉表    葉裏は特に白っぽい

 山頂直下にはレンゲツツジが満開でした。この葉はちじれるような葉が特徴でしょう。花はつつじの中では大きく派手な色合いが目立ちます。雄しべはヤマツツジと同じく5個です。また有毒なために牧場などでの牛にも食べられないので、信州などではシラカバとのコラボが山間の風景として、人よせの売りになっている山域もありますね。

 
レンゲツツジ満開

 蛇谷ケ峰の山頂には山ボーイと山ガール4名の先客がありましたがすぐに立ち、ひとりっきりのピークでのんびりと昼食(12:10~13:00)としましょう。畑バス停15:37発に間に合えばいいのだからと、のんびりしたものです。山頂にはサワフタギが多いのですが、これらはまだまだ蕾状態ばかりでした。

 
蛇谷ケ峰山頂、奥は武奈ケ岳

 そうこうしていると、追い越した縦走の青年がようやく到着です。少し話してみると、実は地蔵山手前あたりで迷ってしまい、1時間ほどロスしてしまいました。初めての縦走でしたが、スマホのGPSで助かりました。とのことです。

 それにしても、到着が遅いのではと思ってしまいました。こちらはミヤマサザクラ探しで超ゆっくり歩きだったのですが、1時間近くたってからの到着です。話に出た迷った箇所は私が追い越すまでのことですから、ひょっとして、追い越し後にも迷っていたのではないのかと考えるほどの時間差のようにみえましたが・・
 下山は温泉へとのことだったので、そちらの道は知っていますかと余計なお世話と思いながら聞けば、一度登ってきたことがありますから・・・とのことで別れることとなりました。無事を祈りながらこちらはボボフダ峠からは谷筋へ降りましょう。

 こちらの谷道は古道ですが、下部の谷まで降りると以前の台風により、極めて登山道は荒れ放題となっています。でも何度か歩いていますから余裕でのんびり歩きでした。農道にはウマノアシガタ、ニガナ、カキドウシ、ムラサキサギゴケ、オオニワゼキショウなど野の花たちが途切れることなく、かんかん照りの中に咲き誇っています。でもこちらは暑くて暑くて花どころではありませんでしたが、それはそれで花好きです。暑い盛りの時間帯なのに、ひとつひとつの花々を観察とします。のんびりゆったり花巡りの一日でようやく畑バス停(14:40/15:37)着で、小一時間小屋内でお昼寝することができました。

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