越前 花の藤倉山 ’14.4.7  晴

 今年も花の藤倉山へ登ってきました。相対的に今年の福井地方では雪は例年になく少な目であったようですが、強い寒波襲来があったようで気温が相当低かったために、植物たちの開花は例年より遅れ気味のようでした。お目当てのカタクリ群生地はまだまだ見ごろは一週間は先のような感じがしました。

 しかしながら、それ以外の花々はいろいろ咲き初めとなって、初めての方達には喜んで頂けたようで何よりでした。多くあった花々のために写真に簡単なコメントでご容赦頂きたいと思います。まずは山野草の女王と呼ばれ、スプリングエフェメラル(春植物)の代表格でもあるカタクリからです。

         

 次にキクザキイチゲとイワウチワです。なお、キクザキイチゲの仲間であるイチリンソウはまだ咲いていませんでした。イワウチワの中で北陸から近畿地方の日本海側に咲き、葉の基部が円形またはくさび形のものをトクワカソウと呼び、葉の基部が心形で長さより幅広が目立つのがイワウチワですが、なかなか見分けは容易ではなさそうです。。もちろんイワウチワの仲間であるイワカガミの開花時期は相当遅れて咲き、同時の開花はほとんど見ることはなさそうです。

       

 更なる山野草たちをご覧願いましょう。

         
 スミレサイシン  山陰型タチツボスミレ  シハイスミレの咲き初め  オオタチツボスミレ ショウジョウバカマは多数咲く 
         
 ヒメカンスゲ  エチゼンカンアオイ  ヤマエンゴサク  トキワイカリソウ  カキドオシ
         
 ノミノフスマ 葉が小さい  ミヤマキケマンは咲き初め  ホクリクネコノメソウ  同左の1対の葉が対生  ネコノメソウの本家
       
 ハシリドコロ 猛毒  外面ナスビ色で内面は淡緑黄色  キジムシロ 葉は5~9ケ小葉で奇数羽状複葉   太平洋側では見れないヤマソテツ

 続いて木本類と蝶類です。

         
 ユキツバキ 葉裏を透かすと葉脈がハッキリ   クロモジ アブラチャン   マルバマンサク
         
 タムシバ  コブシと違い花に葉がつかない  キンキマメザクラは下向きに咲く  萼筒、花柄にも毛が無い ハウチワカエデの蕾 
         
 コバノガマズミの蕾  ニワトコ イヌガヤの雄花   ギフチョウ♂も ヒオドシチョウ ♂も何頭も舞い

 ゆっくり植物観察を楽しみながら、2時間もかけて藤倉山山頂でした。鉄塔したより真正面に真っ白に冠雪の白山や部子山、やや手前の金草岳に冠山、そして右奥に能郷白山などの峰々の眺めに感動していただき、暖かい春の日差しを受けてゆったりと昼食でした。そして3~40分ほどの大休止で元気に腰を上げます。
 それからもアップダウンをやりながら、鍋倉山から八十八ケ所でした。赤い極楽橋より湯尾峠へのなだらかな稜線の花巡りでしたが、峠以降の林道もこれまたうれしい花々に喜々としながら花巡りをお楽しみいただき、16時ころに今庄駅へほぼ6Hの周回となりました。お疲れ様でした。

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