敦賀篠原DIから山集落への岩籠山’14.2.28 曇り

 篠原ドライブイン-大岩-インディアン平原-岩籠山-夕暮山-琵琶平-山登山口

 2月最終のスノーシューハイクをはるばる2時間半ほどもバスに揺られて敦賀の山で楽しみました。といいたいところでしたが、今年の湖北方面の積雪は例年に比し、そんなに多くなくあちこち地肌が見える状態のために、シューにアイゼンまで用意でしたが、ほとんど使用しないほどの歩きとなってしまいました。

 もちろん駄口の篠原ドライブンインの登山口から雪0でスタート(10:10)でした。急登を上がりロープ場すぐで大岩到着です。杉の植林帯と自然林の境を進みます。この尾根筋にはブナ科コナラ属のアカガシが特に目立ちます。そしてイワカガミの葉もそこそこあり、連休のころでしょうか、この花が咲くのは見事なことでしょう。

 
コナラ属唯一の全縁が第一の特徴
           
葉先が尖るのがイワカガミ、へこむ
のがイワウチワ
 アカガシの葉と冬芽    老木樹皮は独特、褐色まだらに剥がれ    アカガシのどんぐり   イワウチワでなくイワカガミ 

 稜線まで上がれば南に誰でも目につく姿よいピークは山門湿原上の東ケ谷山でしょうか、余呉トレイルの山並みが見られます。次第に雪が出てスノーシューを着けましょう。右手前方に崩落斜面が飛び込んでくるようになれば、若いブナ林も出現となります。

 登山道沿いには冬期の低温時に起きるといわれる凍裂木もありました。これは極寒ともなって樹木に浸透した水分が凍結して膨張し、特に温度が冷やされる早朝などに大きな音を立てて芯から割れて裂けてしまう状態のようです。それからこの山系ではいろいろな姿をした岩石が目についたのですが、これは花崗岩とのことでした。

     
凍裂木の ミズメは向日が見えるほど割れ   ラクビーボールのような姿の花崗岩ころぶ

 きつい登りを目の前にすればピークを巻いて雑木の藪漕ぎをしながら前進し、ブナ林ばかりの中で昼食タイム(12:30~55)となりました。満腹後は急勾配が堪えます。でも上部に上がれば高樹木が消えるために日が当たるからでしょう。雪も解けてツボ足で十分でした。

 傾いた大岩の姿が飛び込んでくればもうそこはインディアン平原です。360度の大パノラマは残念でした。今回はPM2.5の仕業でしょうか、暖かい陽気で春霞に覆われています。本来なら横山岳に伊吹山なども見えるのですが、本日はせいぜい西方ケ岳が薄らと見えるかな・・くらいの展望です。でも高島トレイルの起点でもある乗鞍岳はもう少し見えているでしょうか・・・。もちろん敦賀三山の雄である野坂岳は岩籠山に重なってこちらからは見えません。

     
 インディアンの羽根に見えますか   インディアン平原より右に岩籠山 

 すぐに今日の高みである岩籠山へ足を向けます。藪だらけに見える左の南峰はカットして岩籠山(765.2m)に13:40登頂でした。こちらでも本日は眺望に泣きました。これからの山歩きはこのような春霞に邪魔されることとなるのは致し方ありません。

         
 岩籠山    岩籠山から右奥に乗鞍山    岩籠山から野坂岳

 早々に頂上を辞して、市橋への沢コース出合で一本立てた後に夕暮山から山集落コースを下山です。こちらは北西に降るために雪は残ってくれているだろうと沢出合でシューを履きますが、すぐにこりゃーアカン、と取り外します。

     
 市橋への沢コース出合    夕暮山から岩籠山を振り返り

 松の木が目立つコースではありますが、取り立てて目ぼしい特徴もありません。そんなこちらのコース歩きはだらだらと降るだけで人気のなさが分かります。そのような道を夕暮山から1時間40分あまりを降って、二つ目の堰堤である下山口到着(16:10)でした。

 勢いのよい雪解け水でストックなどを洗って、林道を少し降りれば赤い朱塗りの欄干橋手前の広場にバスが回送されていたのでした。フゥ・・・、今回のリーダーTさんより配布の軌跡は↓のとおりです

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