京都北山ナッチョから天ケ岳’14.2.26 曇り

 小出石・・ナッチョ・・林道・・百井峠手前・・寂光院道・・鉄塔展望台・・天ケ岳・・寂光院道・・大原

 暖かい一日となってしまい、山麓には雪も消えてしまったようです。でも上部にはまだまだ残雪はあるだろうとスノーシューも担ぎましょう。久しぶりに北山のナッチョ(812.5m)から天ケ岳(788m)の定番コースを小出石登山口(9:10)から取りつきます。谷の橋を渡って500mの高さまで上がるとそれでも雪が出て、次第に多くなり出しました。

     
 谷の橋とハシゴ9:20    倒木はコシアブラ10:20

 三日前の日曜日の踏み跡でしょうか、一人の方のツボ足が残っていましたのでそれを追います。次第に高度を上げていけば雪も深くなってきました。こちらもツボ足で進みます。ようやく百井からの道に合流して5分ほどでナッチョ山頂(11:04~10)でした。

             
 ドライフラワーのノリウツギが落ち   京都府森と緑の公社ポール10:50     百井への分岐を右へ10:58    疎林のナッチョ11:04

 もちろん貸切です。この山は名前はおもしろいのですが、山頂からの展望も東方面だけで私的にはそんなに魅力ある山ではありません。ミタニ峠へは跡もついていません。すこし休んで百井へ下山とします。林道へ降って日のあたる広場でお昼(11:30~55)とします。頭の上で賑やかにカケスが仲間とじゃれ合っているように飛んで白い羽の腹毛や薄茶色の羽の色を見せてくれます。

 カケスのお蔭でいつの間にやらお昼が終わっていました。後はスノーシューを着けてのんびり林道の雪道をシューを楽しみながら歩きましょう。周りの樹木も植林ばかりでそう珍しいものも見当たりません。百井集落の大原小学校百井文校跡(12:40)に降り立ち、国道477号はすっかり除雪され舗装路が乾いています。雪の中からこんな道に飛び出し、これってどうなってるの・・?、吹き出しそうになりながら状況違いの差にびっくりでした。そうです、もうこの陽気は春そのものでした。北山の奥の雪国なのに民家の障子も開けっ放しです。でも人の声も姿もありません。多くの民家をすり抜けますが、誰一人とも出会いませんでした。過疎化が深刻です。


百井民家の前にライオンが・・

 思子淵神社、キャンプ場を過ぎれば百井の浄水場の建物、道は緩やかに百井峠へ向けて登りとなってきます。ほどなく左へ「天ケ岳へ」の指導標(13:18)が雪の中に頭を出して待ってくれています。これよりまたシューを着けて寂光院道を南方向に登っていきます。樹林の間より左後ろを振り返るとナッチョの頭も見え、もうあんなに遠くなったのかとびっくりでした。

 そしてほどなく鉄塔のある展望台(13:40~50)へちょっと立ち寄りましょう。今日は中国からのPM2.5の影響のようで愛宕も霞んでしまってほとんど見えません。その手前に魚谷山、桟敷ケ岳そして目の前には天狗杉が電線の下に見え、杉峠のドコモ鉄塔は右の山肌に飲み込まれてわずかに見えています。反対側に移れば東方向に先ほど居たナッチョの頭も見え、奥には比良の権現山が白くかすかに見えています。

     
 魚谷山、天狗杉、桟敷ケ岳    ナッチョ、奥に権現は肉眼で

 展望をそれなりに楽しんだ後は二つ目の高みである天ケ岳に向かいましょう。すこし戻って尾根をそのまま進み、わずかに下って南下すれば樹林の中に天ケ岳(788m)の標示(14:00~05)がありました。ここはまったく展望なしで、もちろん誰もいませんでした。


天ケ岳山頂

 さぁ、これで下山としますが、鞍馬へは今月にも百井別れから降りていますから、今日は大原バス停へ下山としましょう。でも、こちの寂光院道も久しぶりでしたからとても長く感じました。寂光院門前まで天ケ岳から2時間もかかってしまいました。

                 
 シャクナゲ尾根への分岐14:55    翠黛山の奥には箕ノ裏ケ岳が姿いい    ようやく大原への林道に15:40    熊よけ門扉15:50    寂光院門前16:05

 寂光院門前のお土産屋さんのおばちゃんによると近年、観光客は激減ですと淋しそうでした。平日でもあったのでしょうか、確かに観光客らしき姿は皆無のようでした。時間があれば大原温泉で汗流したいのですが、1000円ではねぇ~・・・、こちらの門前より大原バス停まで20分でした。バスは国際会館行や京都駅行など結構あり、そう待つことなく乗車できました。
 でも、ほんとうのところは寂光院道はそんなにいい道とはいいがたく、次回は大原でなく、時間は同じく2時間ほどかかるにしても叡電鞍馬駅へ降る方がずっと道が楽でいいのではと思いながらバスに揺られました。

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