京都北山 瓢箪崩山から箕裏ケ岳 ’13.12.10

 小雨の降ったり止んだりの一日でしたが、山とものTリーダーによる暮れの北山ロング歩きを楽しみました。国際会館よりバスで花園町まで入り、少しの街中歩きから、まずは瓢箪崩を目指します。半時間ほど林道を歩けば山裾にはトトギ池という溜池そばが登山口となります。

 ここで林道と別れて左よりに緩やかな山道を落ち葉を踏みしめて歩きます。ただ小雨の中の歩きでカサコソという気持ち良い日ではないのが惜しまれました。道沿いにはヤマコウバシの独特の枯葉をつけて立っている木に出会えました。今冬初めてのヤマコウバシです。

 さらにこの後には枯れ木や倒木へカイガラタケや、その木の上にはハナビラニカワタケでしょうか。今回は植物はもちろん、とりわけキノコにも詳しいMさんが参加しておられたので心強く、いろいろなキノコの名を教えていただけました。その後もカワラタケやヒイロタケかなというものも撮ったのですが、ボケボケでした。キノコはどうしても湿った暗い地を好む傾向のようで、それでなくとも写真は撮りにくいですね。

 そして右には横高山と水井山を見るとすぐで瓢箪崩山でした。この山頂も東の比叡山、北に比良の権現山方向のみが伐採されていますが、最小限の切り開きで展望はそんなによくはありません。もっとも本日の天候では望むべくもありませんね。

 急な道を寒谷峠へ降り小ピークをかたずけ、まずは江文峠別れまで進んで西折します。これより本日第二弾の箕裏ケ岳方向へ進みましょう。その分岐よりすぐで北に虹のかかった大原三山の中の金比羅山・翠黛山を眺めます。お天気であれば金毘羅山の左奥にもっとはっきり天ケ岳が見えるはずですが、今日はよほど目を凝らさないと気がつかないほどでした。

 上がったり降りたりして谷はオッショ谷峠、これよりまた登ってCa378で西からの強風を避けて東側で昼食でしたが、30分間とのリーダーの声も、そこまでは寒くてみんな早く腰を上げることになりました。やや踏み跡薄い道になったり、はっきりしたりのコースですが、すぐで静原の墓所に着き、こちらから目の先に座る箕裏ケ岳の姿いい峰を眺めるのでした。ここを降りると坂原峠、これより道がとたんに細く薄くなってきました。

 
静原の墓所より箕裏ケ岳の眺め

 でも小雨が止むと陽がさしてくれたりして、陽だまり嬉しく元気がでます。廃屋の元作業小屋でしょうか。植林の網沿いに進むとやや急となって仰々しくロープまでついています。踏み跡もばらけて道が消えたり出てきたりするとそこには展望のない箕裏ケ岳山頂でした。

 山頂を辞すると稜線にはヒカゲツツジも冬芽を膨らませていましたが、風がまだまだ強くあって、またしてもボケボケとなってしまいました。そして西南への山道を下り眼下に峠が見えるようになるとコナラに大きなヒラタケが固まって生えていました。

 これらを観察し、すぐに繁見峠でしたが、ここには静原からと岩倉方面からのしっかりとした林道が上がってきています。これより約200mほど木野への標識どうりに進んで南尾根を小さく上がります。これからの尾根が最後の尾根歩きとなります。
 いかにも里山歩きそのものです。よく乾いた尾根筋を南へ南へ木野を目指してどんどん進みます。権土池別れ、実相院別れを左に見送った後、岩倉具視公が幽閉時裏山に登られたという碑の立つ地で最後の一本でした。

 そういえば権土池というのも岩倉具視公から受けた寄付金を村の人たちはこの池を作った人の名をとって権土池と名付けたようです。そして尾根を忠実に歩いて降り立った先には椎の大木ある愛宕社でしたが、すぐに振り返ってみて、今日のコース約15kmほどの道にしても、これらの尾根を取り巻く多くの集落からの道が上がってきているようで、今回の歩きの主たる別れには「岩倉ふるさと館」の道標がありますが、それ以外にも多数の分岐があるように見うけました。

 はたして単での花園町から木野の愛宕社まで、たどり着くことができるのだろうかと考えてしまうほどでした。でも、春にはカタクリも咲くようであり、また思いのほかヒカゲツツジの咲くというこのコースも春歩いて見るのも悪くないなと思えました。。

 最後は叡電木野駅組と地下鉄国際会館組とに分かれて帰路につきましたが、ほんとうにありがとうございました。なお、今回歩いた軌跡はTリーダー配布の資料より添付させていただきました。お世話になりました。またご参加の皆さまお疲れ様でした。

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