京都北山松谷西尾根から南尾根の皆子山’13.11.21

 大見町三叉路-松谷西尾根-松谷峠-P926-皆子山-南尾根-P889-ヒノコ-ミタニ峠-ナッチョ-百井

 今回は所属の山友会ハイクへ参加してきました。皆子山西尾根稜線は紅葉終了でしたが、登りの松谷西尾根はまだ紅葉も残ってきれいな歩きやすい尾根でした。またP926手前の南尾根分岐にザックをデポして皆子山往復でしたが、私は松谷峠よりこちらは歩き慣れているため、のんきなのんびり歩きとなりました。

 しかし、山頂から引き返して南尾根へ入り、最初のP920での昼食地は先ほど踏んできた皆子山にその奥に連なる比良山系の山並み大展望地で感動そのものでした。これは何としても雪のつく頃や春の新緑時にも是非ともやってこないといけないなとの思いでした。ではまず最初にその920ピークからの風景です。(画像クリックで拡大画像)

P920からの皆子山

 さて、松谷の西に長い尾根から上がりましょう。足元は枯野のようなものですから好きなところを踏みながら勝手に歩けます。やがて紅葉もまだ残っております。そしてわずかに残っているナメコかな・・?を横目に、どんどん上がりましょう。

     

 しばらくでCa790あたりまで上がれば小さな尾根が伸びている地でした。これを南ではなく、さらに北(左)への尾根上を進みます。すると大木のコシアブラ立つ皆子山西尾根の稜線に飛び出ました。そうです、この目の下先の小さな鞍部が松谷峠(まったんとうげ)でしょう。
 このあたりから皆子山までは何度も歩いていますから、のんびりと自然観察しながら行きます。ヤドリギを見つけて拡大して見ますと薄黄色の果実もたくさんつけています。それに橙赤色のように見える果実をつけるヤドリギはアカミヤドリギということも図鑑説明にありました。
 またタムシバは早春の白花ですが、もうその開花準備のために冬芽を膨らませています。もちろんアセビも早春花、冬芽もきれいです。この後も南尾根分岐からP926より皆子山へ向かへば干からびたタンナサワフタギの実やリョウブの実があちらこちらで見られます。
 もちろん、高木のアオハダやカナクギノキも見上げれば青空の中に赤みの果実を多数つけているのも確認しながらの歩きでした。でも、これらの樹種はあまりにも高木すぎて見るだけで写真は我慢です。快晴のこのような稜線漫歩は素敵で、心躍る山の散歩道でした。。

         
ヤドリギとアカミヤドリギ     タムシバ    アセビ
         
 タンナサワフタギ    リョウブ    皆子山971.5m3等三角点

 山頂から南尾根取りつきまで引き返して、すぐ最初のピークでお昼としましょうとのリーダーの声でした。さすがにリーダーは山域熟知の方で展望極上の極み、この抜群の眺めには惚れ惚れの一目ぼれでした。年が明ければ是が非でも白銀のここまで足を伸ばしたいと心決めました。

 食後に見上げた青空をバックにアズキナシが真っ赤な果実をいっぱいつけて映えていたのにも感動ものでありました。今年もこのバラ科ナナカマド属のアズキナシは5月下旬の花時から山歩きの度に目にしたお気に入りの樹木でしたから心躍ります。

         

 さて、この後は今回のメインである南尾根への降りです。こちらもリーダーお薦めのルートでしたから期待が高まります。尾根上最標高はわずか930mでしたが、下りばかりですから楽なものです。そして下がるほどに残り紅葉も楽しめました。

             

 無事にヒノコ橋のある手前に下山し、この後はミタニ峠から最後のピークであるナッチョ(天ケ森)へ登って百井へ降るコースを歩きましょう。途中ヒノコ橋を渡ると左に今降りてきた尾根が自然林ばかりで紅葉が一面錦秋にそまっているのも見事でした。
 また、キュウイの原種であるマタタビ科のサルナシがまだ緑色の果実を下げているのにも久しぶりに見ることができました。そして谷を詰めるとカエデ科の中でも珍しい人手のように葉が割れない姿で、ひとつ葉(単葉という)であるチドリノキの見たこともないような大木がきれいに紅葉しているのにも出会えたのは望外の喜びでもありました。

 今回のコースでここだけで見られたイヌブナの立つミタニ峠で一本たてた後は、最後の尾根はなだらかな登り道です。ドウダンツツジの真っ赤な大紅葉を見て、たしかこのあたりにはママコナが咲いていたはずだがと注意しながら進むとありました。残り花でしたが、なんとかお花を見せてくれたのでした。

         
 ドウダンツツジ   シコク ママコナ(ゴマノハグサ科)    ナッチョ(812.6m)

 こうして曲がり地でまた休憩、それはキノコ狩り・・笑、いよいよナッチョでした。樹間より天ケ岳や焼杉山などを見て先の百井への尾根道から林道歩き、バスの待つ百井学校跡あたりへ急ぎましょう。しかし、今日の歩きもロングでした。お疲れさまでした。

 最後にリーダー配布の本日の軌跡です。↓

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