京都西山 ポンポン山で出会えるお花たち '13.4.22 晴

 今春の西山に咲く花巡り3度目でした。さすがにカタクリはもう終了だろうと見る気持ちもありません。では、何の花を・・・とのことでイチリンソウ、ニッコウネコノメソウ、ヤマブキソウをお目当てにほぼ9時間ばかり歩き回ってきました。

 花の谷ではヤマブキソウの開花が始まっていましたが昔の群生が脳裏にあるために、あまりにも少なくなってしまった昨今の様子はいたたまれません。でも鹿の食害防止で金網で保護されましたから、いずれ昔のような大群生となってくれることを祈りたいと思います。

 昨今相当な手入れがなされた谷筋で日当たりがよくなり、以前の植生に戻るには、これまた相当の年数がかかりそうです。気長く待ちたいものですが、今回はニリンソウが最盛期だったでしょうか。なお、今回開花していた場所は方々徘徊しましたので、花の谷である竈ヶ谷以外で出会ったものが多数あります。(以下画像クリックで大きくできます。)

 

 まずは群生化しやすいニリンソウに絶対数では劣りますが、やや単独化で咲くイチリンソウは花の大きさも直径約4cmとニリンソウより大きくて私はいつもこちらに目がいきます。その相違点のひとつは葉柄のあるのがイチリンソウで無いのがニリンソウですが、山歩きの中でこの話を初めて聞く方がほとんどなのは驚きです。  (拡大画像は画像をクリック!)

 ネコノメソウは概ね花時が終わって若い果実化が始まっていますが、こちらイワボタンの変種といわれるニッコウネコノメソウはやや遅咲きのようで、満開だったのには思わず小躍りしてしまいました。これまでから時期合わず、8個ある暗紅紫色の葯をつけた状態で目にすること少なかったのでした。なお、イワボタンとの決定的な相違点は雄しべの先の花粉を作る役目をする部分である葯が黄色であり、こちらは赤っぽい暗紅紫色であることでしょうか。

 さらに花弁4個のヤマブキソウですが、こちらは樹木のヤマブキ(花弁5個)に花が似ることからの謂われですね。なお、近縁種には茎の上部の葉が羽状に深く裂ける葉を持つセリバヤマブキソウ、葉の幅が細くふちに規則正しい細鋸歯があるホソバヤマブキソウがありますが、これら二種はまれにしか目にすることはなさそうです。

 それではその他にいろいろ出会えた山野草のお花たちをご覧いただきましょう。順不同です。お花の名などは画像クリックでご覧ください。

 

 続きまして樹木たちをご覧いただきましょう。

 

 

 当地にあります長岡天満宮の八条ケ池にはただ今「キリシマツツジ」が本日(4/23)現在満開です。まだ見たことのない方々はポンポン山から下山後に是非お立ち寄り下さいませ。。。。

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