湖西 桑野橋から白倉岳 '12.10.21

桑野橋(40)548P(25)鷹ケ峰(20)823P(20)村井出合(5)烏帽子岳(15)白倉岳(15)白倉中岳(10)白倉南岳(60)栃生下山口

 滋賀県の比良山系はよく知られているが、その麓に琵琶湖へ流れを落とす安曇川がある。その西側に比良山塊と並ぶように南北に峰を並べている白倉連峰を歩いた。

 もっとも連峰と平成4年に朽木村山行会が道標を立てているのを見ても名前負けしているようだが・・、最高峰の白倉岳でも949.9mでなんと低山である。今回は北の朽木の桑原橋西詰が登山口で入口こそ雑草多くも、一歩入れば道は容易に踏まれているところから取りついた。

 
桑野橋西詰の登山口

 しかし、この踏み跡は山仕事の感じだが、すぐに指導標が左折を教えてくれる。小さなエバリ谷の丸木橋を渡るとすぐに急坂を直登の踏み跡があるのだが、そんなに危険を冒す無理は必要ないので、すぐ沢沿いを左折して50mほど下れば緩やかな道が右に上がっているからこちらを登ろう。
 このコースはこの後も村井出合まではほとんど踏み跡は薄く、考え事などして歩くとすぐにどちらへ進むの?とのこととなるので要注意である。でも気をとりなおして冷静に赤や黄色のテープを探せばよいだろう。

     
 オオイワカガミの群落    最初の548P三角点地

 オオイワカガミの群生地に着くと登山口より40分ほどで可愛い4等三角点の最初のピークとなる。そして緩やかな尾根をお散歩気分で半時間もしないで広くなった鷹ケ峰だ。
 ここにきてようやく立派なブナが立っており、これだけ大木のブナの木を見ると体力だけでなく気持ちも休まる。またここは朽木の雲洞谷山へ向かう大彦(オシコ)峠の別れであることも道標が教えてくれる。

     
鷹ケ峰のブナの大木と道標 

 このあたりのアップダウンから823Pまで相当な汗をかかせてくれる。その後はほとんどなだらかに進んでヌタ場を左に見て、さらに左が開け釣瓶岳を従えた武奈ケ岳がよく見える。
 そしてしばらく登ると左からの村井出合である。ここへの道も歩いた覚えがある。その後に右側へやや水の多い二度目のヌタ場、そして次の小ピークは烏帽子岳だが、標識もなく知らぬ間に降りてしまい、烏帽子峠の標識で気がつくのであった。 

 
最初のヌタ場
   

稜線からの武奈ケ岳

 この後がややきつい登りとなるのであるが、そんなに長い登りではないので本日の最高点、シラクラ頂上に到着であった。そこはあたりの樹林が大きく成長して展望はほとんどない。でも南側に少し下がるとなんとか樹間より武奈もやっと見える。
 今日は最後までに二人しか山中で出会わなかったのだが、京の出町柳からのバス客はほとんどが武奈へ向って、このシラクラなどというマイナーな山には足を向けないようだ。そんなことから誰一人姿はなく昼にはまだ早いしと、杉の大木を見ながら次の白倉中岳でとろうとすぐに山頂を後にしたのであった。

     
 白倉岳2等三角点    南側からなんとか武奈が・・

 わずか下って登って白倉中岳(924m)だ。でもここは樹齢400年以上だろうともいわれる見事な杉が鎮座しているのである。この大杉を正面にしながら昼食が美味しい。しっかりおさめてといっても20分ほどの大休止?であったがすぐに腰をあげよう。 

     
 樹齢400年以上ともの大杉    白倉中岳924m

 そしてまたまた下って登っての三連発に根を上げながら、最後のピークである白倉南岳で、ここにはほどよいブナの木が3本残されているが、とりたてての見どころは少ない。
 それよりもこの後の激下り道が心配だよね。と一人つぶやきながらの1時間には参った。でも気の早いもみじの紅葉も目にし、くりかえす急下りをなんとかやりすごしてちょっとした岩場を下りればすぐに朽木栃生の下山口であった。

 

     
 ヤマモミジの紅葉    栃生の白倉連峰登山口

 細川のバス停まであたりの山野草を見ながらバス時刻に合わせてのんびり花巡りとしていたのであった。

       
 ナギナタコウジュ(シソ科) クロバナヒキオコシ(シソ科)   ママコノシリヌグイ(タデ科)  ヤクシソウ(キク科)

 まだまだバス時刻に間があるために、あたりを歩きまわってみると分からない樹木がある。これをネットで問い合わせてみるとポポーという初めて見た木の葉であった。詳細は Wikipediaでご覧ください。(画像クリック)

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