余呉 菅山寺から呉枯ノ峰 '12.4.25

 

 余呉方面の山々には賤ヶ岳・行市山・小谷山など、歴史の漂う所多く登りたいところばかりです。そんな里山でもある呉枯ノ峰へ今回はウッデイパル近辺の赤子林道から取りつき、送電線沿いの尾根から花の菅山寺を楽しみ、その後に1等三角点埋まる呉枯ノ峰を踏んだ後に、賤ヶ岳の合戦時、秀吉の陣地であった田上山を経由して意富布良神社へのルートを歩きました。

 時は春、新緑美しく、目に眩しいブナ林の山歩きで、ほんとうに森林浴そのものでした。とりわけ早春のいろいろな山野草が咲き初めでおり、花巡りに心うきうきと一日を過ごせました。

     
ブナ林続く自然環境の豊かなすばらしい森でした〜

 さて、花談義に入る前に、健康の源でもある森林浴について考えてみましょう。人はみな森の中へ入るとさわやかな気分になって、それまでたまっていた疲れがとれ、体にやすらぎを覚えるでしょう。この理由ですが、近年フィトンチッドが体によいとかいわれます。

 まず、森林浴ですが、ドイツでは病気予防のため130年前に導入、わが国では1982年に林野庁が提唱して広がったとのことです。樹木が放出する香の成分・フィトンチッドは気温上昇に比例して増えるといわれます。これがストレスで上がるとされる尿中アドレナリンの濃度を下げ、癒し効果を高めることとなるようです。抗がん作用もあって、治療への利用も進んでいるとのことです。(新聞記事参照)

 もちろん、その他にも体によいことは多数あるといわれています。たとえば森はシーンと静まりかえっていますが、それは森林が騒音を和らげる働きをもち、無数の木々や葉が音を吸収して森に静寂をもたらしているのです。生活のなかで騒々しさに疲れた体は、森林の静寂の中でほっと一息つき安らぎを覚えることになります。

 そして木々の目にも眩しい緑の色もストレス解消の大きな原因でもあります。このような穏やかな木々の緑は目にやさしく疲れた目を休ませてくれているのです。また生活の中での工場や車社会の都会の中においての空気にくらべ、森林の空気はきれいですが、これはどうしてでしょうか。それは無数ある木々の葉が空気を汚している物質を吸い込んだり、吸着して空気を浄化しているのでしょう。それで森の空気はおいしいといわれるようです。

 また森林の空気の中には、木や草が放出するフィトンチッドが含まれています。そのフィトンチッドも森林の空気をすがすがしくおいしくし、健康に役立っているとのことです。そのフィトンチッドは植物や動物から放出され、他の生き物の生活に影響を与える物質、いわば生物活性物質の総称といわれています。
 なかでも森林浴に出かけ、私たちが直接触れるフィトンチッドは、揮発性のもので匂いの成分として大気中に浮遊しているものであって、ヒノキ、トドマツなどの葉の匂いの適度な濃度のもとでは、、とりわけ元気が出てくるともいわれているようです。

 このように森林の特に新緑のシーズンに歩くことにより、さらなる健康が求められる山歩きを続ける効用がお分かりいただけましたら、もっともっと山へ分け入りましょう。笑 (「森林の不思議」を参照)

 さて、今日の歴史散策はまずは大箕山菅山寺です。菅山寺は764年建立、ここの銅鐘は1277年鋳造で剥き出しの国の重文との表示があります。山門には菅原道真公お手植えの大ケヤキが二本君臨しています。表示によりますと樹高、幹回りいずれも10mで、樹齢1300年とあります。また近江天満宮も壊れかかってテントが被せてあるのはいただけません。その前の神秘的な朱雀池ではゆうゆうと大きな鯉が泳いでいます。この静寂の森でウッデイパルお手製の美味しい弁当をいただきました。
 ただ、本堂や近江天満宮が今では荒れるがままで朽ちかけているのには目を覆いたくなりますが、昨今の様子ではなかなか維持などの手がつけられないのもやむを得ないのでしょうか。。

 

 さてお目当ての山野草話としましょう。菅山寺周辺はあたかも自然山野草園となっていたといっても過言ではないでしょう。お花畑状態の主はミヤマカタバミでした。花画像はクリックで拡大画像が見れます。

 
 
   
 

 そしてスミレ類、ネコノメソウ類はもとより、トキワイカリソウ、ワサビ、ショウジョウバカマ、エンレイソウなどが春を謳歌しており、チゴユリ、ユキザサ、イワカガミ、イワナシなどが出番を待っています。もちろん、ユキグニミツバツツジ、ニワトコ、カエデ類、ツルシキミなどの樹木花も咲き始めています。タムシバにキンキマメザクラは終盤となっています。

 では画像とともにご覧くださいませ。まずはスミレ類からです。


タチツボスミレ

シハイスミレの葉
同左の花 マキノスミレ スミレサイシンの花
スミレサイシンの葉
ヒメスミレ

 次に同定の極めて容易ではない種のネコノメソウ類です。今回は二種しかありませんでしたが・・


ヒメヒダボタン

同左の群落

ヤマネコノメソウ

 同定ポイント(よく似た種のポイントのみ)=ネコノメソウ類は全国に多数あり、加えて近年細かく同定される傾向にあるようで、情報が飛び交っているのが現状のようです。

● ヒメヒダボタン 高さ5-15cm。茎はやや暗紅色。 茎葉は無いものが多い。苞は楕円形ー広楕円形で鮮黄色。 ガクは直立又は閉じ気味で黄緑色。 葯は8個で黄色。ガクと同じくらいでガク以上に飛び出ない。なお、ガクより低く2/3ほどと短いのはキンシベボタンネコノメと名が変わる。

● ヒダボタン 高さ5-15cm。茎は暗紅色。茎葉は無いものが多い。苞は楕円形ー広楕円形で鮮黄色。ガクは直立又は閉じ気味で黄緑色。葯は8個で暗紅褐色。ガクより短い。

● ホクリクネコノメ 高さ約10cm。茎は暗赤色を帯びる。茎葉は無葉又は1対を対生し卵形ー楕円形で6-10個の鈍鋸歯がある。脈が浮き出ている。苞は茎葉と同形で鮮黄色。ガクは直立し淡緑色。葯は8個で暗紅色。ガクから長く飛び出す。

● サンインネコノメ 高さ約10cm。茎は暗赤色を帯びる。茎葉は無葉又は1対を対生し卵形ー楕円形で6-10個の鈍鋸歯がある。脈が浮き出ている。苞は茎葉と同形で鮮黄色。ガクは直立し淡褐色。葯は8個で暗紅色。ガクから長く飛び出す。

● ボタンネコノメソウ 高さ約10cm。茎はやや褐色を帯びる。茎葉は卵円形。苞は下部は卵形で長柄で黄緑色。上部は広卵形で黄色。 ガクは直立し暗紅褐色。葯は8個で赤褐色。ガクの長さの1/3程しかない。

● アカヒダボタン 高さ約10cm 多年草。茎葉は卵円形で、上部の苞は広卵形で鮮黄色 花は花弁がなく、萼は直立し赤褐色。雄しべ8個は萼片と同じか少し短い。葯は黄色。ボタンネコノメソウは雄しべが萼の3分の1程度と短く、萼の色もくすんだ赤褐色。


◎ ヤマネコノメソウ 高さ10-20cm。茎は黄緑色。茎葉は互生し腎円形で、平らな鋸歯がある。苞は茎葉と同形で黄緑色。 ガクは平開し黄緑色。葯は8個で黄色。ガクから飛び出ない。 全体に白長毛を散生する。

◎ ネコノメソウ 高さ5-20cm。茎はやや褐色を帯びる。茎葉は対生し広卵形で、3-8の鈍鋸歯がある。苞は茎葉と同形で黄緑色。ガクは直立し淡黄色。 葯は4個で黄色。ガクから飛び出ない。
(以上は奥美濃花散歩のペ゚ーシを参照させていただきました。)゙

次に山野草のいろいろなお花もご覧くださいませ。


イワナシ

トキワイカリソウ

ワサビ

イワカガミ

 続いて樹木花もどうぞ


ウリカエデ

ユキグニミツバツツジ

キンキマメザクラ

ツルシキミ
ナガバモミジイチゴ

ツルアジサイの葉
鋸歯片側30以上

イワガラミの葉
鋸歯片側20以下

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