福井荒島岳’09.4.25 強風と雨 

中出-水郷-小荒島岳-シャクナゲ平-荒島岳-シャクナゲ平-リフト跡展望地-勝原スキー場登山口

 それにしても低気圧が荒れまくる最悪の一日となってしまいましたが、どうにか日本百名山でもある北陸路の荒島岳(1524m)を踏破できました。

 残雪はわずかにありましたがそれでもアイゼンを使うことなく、モチガ壁一帯の急登をフウフウいいながらようやくのことで頂上到着もあたりは台風のごとき強風が荒れまくって、容赦なく横からの雨が顔をたたきつける最悪の山頂で1等点にタッチを済ませるとすぐに下山せざるをえない状態でした。

雨中に登山準備中・・泣

 中出を5時半過ぎの早朝出発で、登山口からの簡易舗装より林道歩きの道沿いにはずっとセントウソウがすばらしかったのが印象的でした。トキワイカリソウもいろいろ白花もあり、日本海寄りに目立つオオタチツボスミレも群生でした。
 降りしきる雨でデジも出すに出せない状況に撮りたいとの気持ちも泣くに泣けないさまは残念至極です〜〜

 中出から50分ほど歩くと林道から鋭角に右折する山道への登山道となりました。このあたりからも次第にお花が咲いてきだしました。
 スミレサイシンがず〜と見られ、ホクリクネコノメソウ、イワナシ、ミツバノバイカオウレン、イワウチワ、キクザキイチゲ、ハルトラノオなどが咲き、サンカヨウの咲き初めが寒さに震える姿を見てあれは何でしょう?と質問ぜめとなりました。
 なお、小荒島までの登りにはイワウチワでしたが、下りの勝原コースのブナ林あたりのイワウチワは葉をよ〜く観察するとトクワカソウが妥当のようでした。

スミレサイシン ホクリクネコノメソウ(ユキノシタ科)
イワナシ(ツツジ科) ミツバノバイカオウレン(キンポウゲ科)

 シャクナゲ平あたりまでは樹木のお花も咲いていました。キブシ、クロモジ、ツノハシバミ、ウリカエデ、ウリハダカエデ、ハウチワカエデ、クマシデにマルバマンサク、タムシバ、ツルシキミなども満開でしたが、とりたてて珍しいお花は見当たりませんでした。

 お天気なら展望のよいピークの小荒島岳も山頂を踏むのが精一杯で、シャクナゲ平にも残雪なく、いよいよモチガ壁への急登に向いました。
 さすがに疲れが出る方も出てゆっくりペースです。さらに強風が身体を吹き飛ばさんばかりで、上・横からの雨に寒さも堪えます。
 小さな雪渓も5〜6回でしょうか、アイゼンまでは使いはしなかったのですが、足元を気にしつつなんとか通過して中出登山口から4時間45分もかかってしまいました。

 真新しい?1等点埋まる山頂では強風と顔打ちつける雨に三角点タッチがすむと逃げるように退散し、シャクナゲ平からは急坂を下ってブナの森一帯に咲くトクワカソウ、タムシバなどを愛でることのできるほど雨風が緩くなっていました。

 リフト終点跡地からのガラガラ石道からも足元要注意でしたが、何とか勝原スキー場登山口へ下山し、ホッとしました。
こんな悪天候日の登山はやはり中止すべきでは・・?と思ったのは私だけではなさそうでした。。。

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