鈴鹿 藤原岳’09.3.28 晴れ

聖宝寺-裏登山道-八合目-藤原山荘避難小屋-藤原岳展望丘-山荘-大貝戸道-表登山口

 花の百名山として鈴鹿では超人気の藤原ですが、近年のオーバーユースが祟ってお花は激減してしまっています。それにお目当てのフクジュソウのこの時期は残雪の雪解け水が登山道八合目から避難小屋さらには展望丘の山頂までの間を泥んこのあたかも田植え状態と化し、初めて来た方々などは歩きにくいのと併せてお花の期待以上に少ないことに幻滅状態となってしまっています。

 この山は植物の好む石灰岩が全山であり、昔からそれはすばらしい山野草の花の山であったのですが、悲しいかなそんな話は遠い昔話となってしまいました。

 現状ではそれは無理もないことのようです。歩きながら感じたことは山歩きも初級の方々はお花にもほとんど感心もない方達のようで、人が行くから俺も行くとの軽々しい気持ちでまさにネコも杓子も登る状態では致し方のないことと思われます。

 それが証拠に疲れ果てて足元に植物があろうがなかろうが、あたりかまわずへたり込んでいる人や、名前も知らない花々を所かまわず踏み込んで写真を撮ったり、登山道が泥んこだからといって道でもない残雪を遠慮会釈なくづかづかと好き放題に踏み荒らすなど目にあまる登山者を大勢見かける様子には情けなくばかりです。

 そんな惨めな登山であった今日ほど気持ちよくない日はありませんでした。それこそ写真など撮ろうとの気持ちも起きませんでした。私はこの山へは当分入山を控えた方がいいのではとの気持ちになってしまったのが真からの心根であります。

 きょう私が確認したお花は次のとおりです。それもほとんど群生はなく一つ二つばかりです。

【山野草】
ミヤマカタバミ・ヤマアイ・ミヤマキケマン・タキミチャルメルソウ・ユリワサビ・フクジュソウ・スズカカンアオイ

【樹木花】
ジンチョウゲ・ミツマタ・コショウノキ・オニシバリ(以上植栽)・ツゲ・ヒサカキ・シキミ・ツルシキミ・ナワシログミ実

 画像は以前に撮ったものです。

フクジュソウ(キンポウゲ科) ミノコバイモ(ユリ科)

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