九重 涌蓋山・ミソコブシ山・一目山   前夜発07.6.6

 山肌を赤く染め上げるミヤマキリシマが見られると、九重山群の西の端に連なる大分県と熊本県の県境の涌蓋山(ワイタサン)を歩いてきました。天候にも恵まれ登山道東側の大分県側に1700m以上の山々が10座も並ぶ九重山群の山並みも指呼の間で快適なお手軽ハイクが楽しめました。

九重連山の西に位置する孤立峰、涌蓋山(左は女岳)1500m

 右手前はミソコブシ山
涌蓋山 

 九州電力八丁原地熱発電所近くの登山口から急登の一目山を登り、北向きに目指すミソコブシ山、そのむこうには涌蓋山が顔をあげて待ってくれています。草原の中には背の低いミヤマキリシマが方々に咲いてくれていました。

 どこまでも続く草原にはハルリンドウがずっと咲き誇り、ときにはそのお花畑も何ヶ所でも見られたのは圧巻でした。そして事前に調べていた絶滅が進んでいる九州でしか見られない”ノヤナギ”にも出会うことができました。 

ハルリンドウ ノヤナギ
  

 もちろん道沿いにはニガナ・ハナニガナ・ウマノアシガタの黄花が随所に立ち並んでいたのは筆舌に尽くしがたいほどの景色でした。他にもまばらではありましたが、ワチガイソウ・ヒメハギ・コウゾリナ・ノミノフスマ・ホウチャクソウやミヤマガマズミ・コガクウツギ・ヤマガシュウ・イヌコリヤナギなどのお花も見られました。

 ミソコブシ山は小さな丘のようで4等三角点あり
 ミソコブシ山

 涌蓋山側から振り返るとミソコブシ山があたかも”こぶし”を振り上げている感じに見えました。標高も1296mと低く、4等三角点も遠慮勝ちに座っていました。

 涌蓋山頂上手前の斜面に咲くミヤマキリシマ    頂上東側の九重山群の展望
涌蓋山南側斜面    九重山群の山並みの眺望 

 ↑左画像は涌蓋山南側斜面に咲くミヤマキリシマですが、画像が小さくて見事さがはっきりしません・・また、右画像は頂上東側の九重山群の山並みです。一番奥左から平治岳(ヒジダケ)・大船山(ダイセンザン)・三俣山(ミマタヤマ)・硫黄山・中岳・星生山(ホッショウサン)・久住山(クジュウザン)などが見えました。

 下りは涌蓋越えまで同じ道を降り、その後は林道から筋湯温泉方面のひぜん湯登山口へととりました。超ゆっくり歩きでしたが、登り3時間下り2時間の初級並みらくちんハイクが楽しめました。

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