箱根 金 時 山 H18.3.30~31 曇り、晴れ(2日羅駅==早雲山駅--神山--箱根駒ガ岳、ロープウエイ==箱根園

 山仲間で富士見山行をたっぷりと楽しむことができた。天下の箱根は交通が四通八達しているために至極便利で関西からも容易に入れる。
 今回の山行はとりわけ二日目がお天気に恵まれ、富士山から31kmの距離の箱根駒ガ岳からの大観を得ることができ、裾野の箱庭のような眺望はすばらしく時間の足りなさを感じたくらいであった。

 

 金時山は金太郎伝説で名高く、富士山展望の山として人気が高いようで、今日も多くの登山者に遭遇した。乙女峠から1時間45分で登った初日の金時山(1213m)ではちょっと有名人の金時娘のお姉~さん?が出迎えてくれた。
 小屋の部屋内には有名人達と一緒の写真が所狭しと掲示されており、甘酒を頂きいきな山の話も聞けた。

 しかし、初日はスタート時点の乙女峠で見られた富士山も、残念ながら金時山の頂上では雲の中のようで、午前中は眺望は叶えられなかった。

 今回の山行は富士山目的だったが、それでもお花はオトメスミレ、オトメアオイの出会いを期待していたが、スミレはこの寒さで皆無であり、わずかにオトメアオイが見られたのが救いであった。

 その後矢倉沢峠から明神ケ岳に向かって高度を上げると下の画像右のようにひょうきんな頭を見せる金時山の後ろに雲をまとった富士山が顔を覗かせてくれだした。

  

 高さ3~4mもあろうかというハコネダケの笹原の中を進むと火打石岳を巻くような場所で冷たい風をよけて金時山から2時間で昼食である。
 さらに1時間ほど行くと二つ目の山、明神ケ岳(1169m)頂上だが、富士はガスがついてほとんどはっきりしない。
 一旦鞍部へ下りまた登り返して、明神から1時間15分で3っ目のピーク明星ケ岳(924m)はこんもりとした樹木の中に石仏などが祭られていた。この付近からの富士はどこにも見当たらない。

 1時間ほどで強羅温泉に下って、約8時間の今日の長い山旅疲れを落とした。あけて翌日はすばらしいお天気のようだ。
 観光気分でスタートし箱根登山ケーブルは早雲山駅が終点である。ここからがそこそこの登りとなって、前日の稜線である金時、明神、明星の山々を樹幹越しに振り返りながら、ジグザクの道が続く枝の間から富士山が見えだすと一同も一気に元気な声となる。

 

 早雲山駅から歩き始めて1時間15分で1等三角点の神山(1438m)到着、今回の山行の最高峰である。この道も大きな岩がころがるなどやや道が荒れており歩きにくい登り道でもあった。
 展望は頂上からは得られないが少し下がると展望台、そちらからの富士山もうれしい。また東側からの眺望の中には房総半島は霞んでいたが、青海原の相模湾が弓を引いているような景色が見事である。

 

 この後の下り道では霜柱が融けかけて泥んこ状態であり、泥んこ道に足をとられながら何とか降って最後のピークの箱根駒ガ岳(1356m)への登りである。やっとたどり着いた笹原や草原におおわれた頂上に神山から1時間もかけて到着である。
 早速昨日からの山旅のお礼参りを頂上の箱根元宮神社に全員で済ませ、自由行動で展望を楽しんだ。

 予想はしていたが、子供連れの観光客が多く、登山客は我々くらいだ。でもここからの富士山がさすがに最高であった。
 360度の展開で、もちろん昨日歩いた金時山から明星ケ岳の稜線に相模湾、丹沢山塊、愛鷹連峰などに富士の左には遠く南アも覗いてくれていた。さらに眼下には鏡のような芦ノ湖の眺めもすばらしい。

 ここまでの道のりは結構なものであったが、このような日本一の山を目の当たりにできた幸せをかみしめられたのはただただ健康のお陰であろう。

 その後も計画どうりの行程でロープウエイ、バスをつないで、JR浜松下車で浜名湖名物ウナギを最後に二日間の山旅をしめた。ご参加いただいた皆様、お疲れ様でした。

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