東播  播 磨 アルプス   H18.1.18 くもり

 今週後半のお天気は下り坂のようだ。なんとか雨模様までにどこか歩いてみたいと考えた。雪山は避けたいのでどうしても瀬戸内海寄りとなる。
 しからば4度目となるが、関西百名山でもある桶居山、高御位山をピークに持つ通称、播磨アルプスを一年ぶりに全山縦走することとにした。

   

 取りつけはJR御着から25分ほど歩いた住宅街の白髭神社裏の急な岩場を強引によじ登った。(最もこの岩場を登ることは危険なためお奨めはしないというより止めたほうがよいだろう)
 岩尾根の稜線に乗ると東北寄りの奥に今日の第一ピーク桶居山のピラミダルで容姿端麗な姿が目に飛び込んでくる。ひゅぇー、、、あんな尖った山に登るの?-と思わず尻込みしそうで天を突き上げる山に見えるが、なんと標高200m少しだからどうってことない。笑

   

  左画像は西峰から見るその桶居山で、その直下の岩がおもしろい。三段重ねで自然の造形美?というのか自然の悪戯なのか思わず笑っちゃう~、因みに歩くのはこの岩の左後ろをそうっと静かに左へ上がる。笑

 

 

 桶居山頂上(248m)にはなんと一昨日と11日前に歩いた方の山名札が下がっていた。




 こちらのピークには誰一人の姿もなく、振り返って姫路方面を見てもお城もほとんど姿なく、家島諸島方面ももちろんほとんど見えない。 

 

 

 

 これからから向かう今日の主峰(304m)、、笑・・・の高御位山も一番奥にわずかに見えてきた。

    

 稜線にはソヨゴの赤い実がダントツに目についたが、ネズの琥珀色のブルーの実、ヒサカキの真っ黒の実にイヌツゲも黒い実などが見られたが、上左画像のサルトリイバラの赤い実にも白い粉がふいているのが多くあった。
 一番の収穫はわずかに残っていた枯葉と冬芽や翼果からハイノキ科のマルバアオダモ(上右画像)とみた比較的太くて樹高3~4mとしっかりしたものがあたりに2本発見できたことだ。







 鹿島神社分岐までくると東寄りに高御位山は指呼の間である。




   

 高御位山頂上、ここまで2時間30分ほどの岩尾根歩きだったが、この何枚も重なる岩盤の上で右のような東播の景色をご馳走にして昼食としよう。
 さすがに地元の方には人気の山とみえ、沢山の人たちが大休止であった。しかし展望が利かなかったのが悔やまれる。


 山頂を東に岩場の大くだりで北山への矢印の白ペンキに導かれて進み同年配の地元の男性に追いつくと、どっから来たの、元気ですねと声をかけられて話しながら歩き出した。

 なかなか話し好きな方で、旗振り山や太閤岩→画像などの案内を受けながら、さらにはこの山には初夏にはササユリ、秋にはリンドウもこうして咲くよと携帯画像を見せてくれ、こちらの花好きなことを知ると「よし気にいった。加古川駅まで送ろう、遠いところからせっかく来てもらったのだから・・」と一人で決められるほどである。

 

   

 道々振り返りながら高御位山に別れをつげて、その方のなかなか達者な歩きのペースに合わせながら終点の辻峠までつづら折れ道をくだり、置かれていた車でJR加古川駅まで同乗させて頂いた。
 歩きながら、当人も言われていたが、山歩きではいろいろな人が居るもので、車で送ると言っても「俺は歩きにきたんだ、ほっといてくれ!」と叱られて謝ったこともある。かといってあんたみたいに喜んでくれる人もある。まさに人生いろいろだとなかなか話しはつきない。
 いずれにしてもJR各駅停車の宝殿まで3~40分の歩きは覚悟していたが、15分ほどで新快速の加古川駅までの便乗誠にありがたかった。

 この丘陵地も代表的なコース以外に、いくつも派生するいろいろなコース取りを組めば標高300mとは思えないほどの迫力ある山歩きが楽しめそうだ。さぁ次はいつごろ足を運ぶこととなるのだろうか。
 播磨アルプスはお天気がよければ展望抜群であり、ピナミダルなアルペン的風貌の山だけでなく、暖かい人情味深い人たちにも出会えるとってもいい山域だった。

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