比良  蛇 谷 ケ 峰  902m    07.10.28 晴れ 

桑野橋--登山口--猪の馬場--アンテナ塔--天狗の森--鉄塔--蛇谷ケ峰--想い出の森--てんくう温泉

 比良山系の北稜は最高峰の武奈ケ岳からツルベ岳、地蔵山と標高を落としながら、最北に蛇谷ケ峰がピークを持ち上げて北比良の一翼を担っています。

 この蛇谷ケ峰には何度も足を運んではいますが、近年は1月の雪山のみで冬以外の記憶も薄くなったため、紅葉を期待して登ってみました。

桑野橋バス停から林道をゆるやかに登ること約1時間で登山口です。次第に登ってくると一汗もかきます。
林道の舗装から地道となるあたりの左手にはきのこ研究所が現われますが立ち入り禁止となっています。
さらに進むとこの登山口の道標が北に進めと指示をしています。
自然林の続く山道は登山口から10分で猪の馬場の道評箇所へ着きます。
気持ちのよい静かな登路を登山口から約40分ほど上ると、道沿いに突如としてこの三俣の松が目を引きます。
やっぱり紅葉はまだほんのり始まったばかりでした。
こちらは黄葉のスタートがいつも早いシロモジです。
シロモジ(クスノキ科クロモジ属)

早春のころ葉の展開前に黄色の花が集まって咲くのでよく目立ちます。
葉は三中裂し、近縁種で三浅裂のダンコウバイの葉とはやや姿が似ています。
朽木の集落からもこの反射板の鉄塔はよく目立ちます。
ここまでくると南に武奈が逆光の中に尖っているのがよく見えます。
登ってきました。超ゆっくり自然観察しながら3時間もかかってしまいました。笑
蛇谷ケ峰の頂上は小広く3等三角点も埋まっています。
それにしてもこの鉄塔コースは誰にも出会いませんでした。
やはり比良といえば武奈ケ岳ばかりに登山者が集中しているようです。
もっとこちらの蛇谷ケ峰にも登山者が増えると朽木の麓も賑わうのですが・・
もちろん頂上からの展望は360度です。
でも今日は暖かすぎてもやっていました。
ツルベ岳の奥が武奈ケ岳、左の方にもコヤマノ岳、カラ岳、打見山、釈迦岳はもちろん東稜のリトル比良の峰々もきれいに見えました。
直下にはこのサワフタギが何本もルリ色の果実をたくさんつけていました。
カナクギノキも久しぶりに赤い実をつけたものに出会えました。

他にもアオハダ、エゴノキ、シラキ、ヤマウルシ、ヤマハゼ、ヌルデ、カマツカ、リョウブなどの果実をつけた樹木を丁寧に観察しながらの楽しい一日でした。
 

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